腸の様々な働き・腸の健康はカラダの健康~山梨 漢方 沢田屋薬局~
ウンチを出すだけじゃない!腸の様々な働きに注目!
今年の春は急に暑くなったり寒くなったり、温度変化が例年以上に厳しかったですね。マスコミなどでも『春バテ』などという言葉が登場して春といえば過ごしやすい季節の代表格だったのですが、逆に春ならではの体調不良が注目をされるようになってきました。
前回までのコラムでは『春に乱れる自律神経』についてお届けしましたが、5月はある意味その本番かもしれません。かなり前から5月といえば『5月病』と言われるぐらい、3月、4月の環境変化とそれまで張り詰めていたものがGWという連休で緩み、自律神経のバランスが乱れてしまい、心身の調子を崩す方が増えています。そんな時期だからこそ皆さんにお伝えしたいのが『腸の健康』なのです。
ストレス・自律神経・腸の関係とは?
なぜストレスが多く自律神経の乱れが出る時期に『腸』?とお思いの方も沢山いらっしゃると思いますが、それはこれからご紹介する腸がもっている働きを知っていただくことでご理解いただけると思います。
まずは自分の腸の状態がどんな状態なのかを確認しましょう。
自分のカラダの状態を知るにはカラダからの『大きな便り』で
腸の状態を調べるには病院に行って大腸内視鏡検査をすれば良い・・・・と言うのは当たり前ですが、もっと身近に、毎日ご自分の腸の調子を確認する方法があるのをご存知ですか??
それが毎日の『ウンチ占い』です。ちなみに皆さん、今日の『ウン勢』いかがでしたか?
この「今日のウン勢」というのは、半分ダジャレですが実はあながち冗談ではなく、『ウン勢』の『ウン』はご承知の通り、皆様のカラダからの「大きな便り」そうです、ウンチです。ウンチはカラダからの『大きな便り』なのです。
実は大便はその時、その時の皆さんのお腹の状態、体の状態を身をもって教えてくれています。ウンチの状態はその日一日の自分の運勢を表していると行っても過言ではないと思います。
お通じの状態は僕もお客様との漢方相談・健康相談の際はとても重要なポイントにしていますし、中医学ではどんな症状の病気の方にもかならず問診で三快(快食・快眠・快便)を確認して、その方の健康状態をチェクします。
なぜなら数千年前から続く中医学では現在の医学のように様々な医療器具で体の中を見たり血液検査をしたり、レントゲンととったり、ましてやMRIなどをとったりすることはできませんし大腸内視鏡検査なんてありえないはなしですよね。なので、どのようにして患者さんの現在の体調を把握するかというと、ウンチを含めてカラダの中から外に出てくるものを中心に行います。
硬い便がでたり、べったりと便器につくような便がでたり、匂いがきつかったり、水みたいな便がたくさん出たり、色が黒すぎたりとそのときの体調をちゃんと教えてくれますので、是非毎日の大きな便りで体の状態を確認してみてくださいね。
体質によっては運勢が2〜3日に1回という方がいますが、2〜3日に1回でも毎回『大吉ウンチ』なら余り問題がない場合もありますので、回数だけで判断してもいけませんね。それでは次にこの腸、どんな働きをしてくれる臓器なのか改めて見てみましょう。
次回も腸の健康についてお届け致します。
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