『更年期』を『幸年期』に変えよう〜その①・更年期障害がおこる仕組みとは?
更年期障害についての健康コラムをお届けしています。
今回は更年期障害の改善策として注目を浴びている漢方について、ご紹介したいと思います。
更年期の漢方的対策法
それではここからは更年期を元気に乗り切るため、またこれから予防するため、すでに更年期を通り過ぎた方はご自分の体質を知ることで、今後の健康管理のお役にもたちますので、更年期の漢方的対策法をご紹介しましょう。
【漢方では現れる症状によりカラダの何処が弱っているかを判断]
【漢方では現れる症状によりカラダの何処が弱っているかを判断して対策を取る】
漢方ではカラダに起こる症状とその方の体質や気質により、カラダのどこが弱ってその様な症状が出ているかを考えます。
[[見出し:【大切なのは「なぜ??」ホルモンや自律神経が乱れてしまったか?
更年期症状も同じで、ホルモンバランスの乱れや自律神経の乱れが更年期障害の原因とお話をしましたが、大切なのは「なぜ??」ホルモンバランスが乱れているか?「なぜ??」自律神経が乱れてしまったのか?というところです。漢方ではそこをとても大切にします。
ある意味漢方薬を選ぶ時に一番大切なことだと私は思っています。病名で当てはまるからと漢方薬を選んでしまうと失敗することが多いのはそのためです。大切なのは「カラダのどこが弱っているか?」「どうして弱ってしまったか?」なのです。
【更年期障害の原因は「腎」「心」「肝」の弱り】
最後に、ちょっと漢方的な話しでわかりにくいかもしれませんが、漢方的な更年期改善の考え方をご紹介したいと思います。
ちょっと専門的な言葉が出てくるので、補足します。
「腎精」・・・現在の生理学的には「ホルモン」が近いと思います。
年齢で減少したり、もともと弱い人がいます。
「心」・・・西洋医学的な心臓を含む循環器系、神経系など
「肝」・・・西洋医学的な肝臓などを含む、自律神経系、運動神経、
視覚など含む。
漢方では更年期は生殖を司る「腎精」の衰えと捉えています。腎精が不足すると腎と密接な関係がある「肝」と「心」の働きもも誰、それぞれの働きの歯車が合わなくなります。
「心」は血液のコントロールの他、思考、意識の働きがあり、「肝」は精神・情緒を安定させる働きがあります。つまり漢方では腎と肝・心のバランスを整えることで更年期の症状を楽していきます。主に漢方薬では腎精を補う補腎薬、肝や心の働きを整える疏肝薬・養心薬・安神薬と言われるものを使います。
このように漢方では更年期の症状は「腎精」の強さに左右されると考えます。少しでもエストロゲンの減少を穏やかにするためにも日頃からしっかりカラダのお手入れをしておきましょうね。
次回は更年期障害の予防法についてお届けします。
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