本当の『血液サラサラ』とは?【山梨 漢方 さわたや薬局】
今月は1年の締めくくりとして元気なカラダの源である『血流』についてお届けしています。
前回までは毛細血管が年齢により減少すること、その減少を食い止めるためには『良い血流』が必要ということをお伝えしました。
そして、良い血流を維持するためのヒントが中医学独特の血行不良の考え方『お血』を改善することにありますよ〜ということをお伝えしました。
とっても簡単に言うと、中医学で言う『お血』とは『血行不良』のことです。
お血の原因とは?
では、お血になってしまう原因を考えてみましょう。運動不足、偏った食事、不規則な生活などお血の原因は一つではなく様々ですが、例であげた3つを見てみても現代社会はまさに『1億総お血社会』と言っても過言でないと思います。
そんな色々な原因の中でもとくに現代人にとっての一番の大敵は精神的ストレスです。血液の質と量を管理して、新陳代謝を行い、血液の貯蔵、循環を司っているのは肝臓です。
現代医学でも関係性が明らかになっていますし、中医学でも古来よりストレスは肝臓の働きを悪くしてお血の大きな原因となると考えられています。さらに食事が油物が過剰になったり、野菜が不足したりするとバランスが崩れ、血液がネバネバしてきます。
そこに運動不足や夜勤などの不規則な勤務体制になどによる肉体的な疲労が加わればさらに血流がわるくなり『お血』の状態になってしまいます。
☆お血の三大症状「痛む・しこる・黒ずむ」
お血三大症状は『痛む、しこる、黒ずむ』です。痛みと、しこりと、黒ずみ・・・聞いただけでもお血が万病の元と言う感じが伝わるとおもいます。
それはそうですよね。前回までに毛細血管の血流がその人の健康や美容、寿命を決めるとお伝えしたのですから、その血流が悪い状態であるお血は様々な不調を起こすのは当たり前です。
お血は様々な生活習慣病の原因にも
繰り返しになりますが、人間のカラダは血液が運ぶ酸素や栄養によって生き生きと保たれています。この大切な役割を担っているの血液の流れが悪くなると、酸欠や栄養不足となり、内臓や脳の働きを悪くして色々な生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、ガン、脳血管障害、心臓病など)を引き起こします。
『お血』は認知症や肌荒れの原因にも
また、脳に酸素と栄養が行かなければ思考力も落ち、物忘れも多くなります。皮膚は艶がなくなり、シミやアザができるようになりやすいし、筋肉がこわばって肩こりや筋肉痛の原因にもなります。
お血が酷くなると、極端な場合は血管を塞いでしまい血の流れをとめて狭心症や脳梗塞をもたらすこともあります。病気が長引くと血流が悪くなり、お血となり、ますます回復が困難になります。
中医学では『未病を治す』という重要な考え方があります。これは日頃の養生によって病気を未然に防ぎ、体調を崩す一歩手前の段階で食い止めようと言うものです。それが日頃のちょっとした不調のサインにきがついてあげることが大切ですね。
検査データで異常がない=健康ではない!
現代の西洋医学では検査データが良くも悪くも優先されます。これは数値以上で未病を発見できる良い面がある一方で、体調変化や自覚症状だけではなかなか病気として認められないこともあります。
検査数値だけの異常や、検査数値に現れない病気の前段階、つまり『未病』の人には多くの場合、お血の傾向が見られます。
中医学でお血の考え方が重要視されるのはカラダの不調をいち早く見つけ出すための貴重な手がかりになるからです。
次回もお血についてお届けます。
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