ひざ・腰などだけではない!ロコモティブシンドロームと運動器の関係【山梨 漢方 沢田屋薬局】
足腰元気についてシリーズでお届けしています。
このコラムをご覧の若い方は『足腰の健康』なんて年配の方向け・・・なんて思っているかもしれませんがそうとも言い切れません。近年では若い方の足腰の弱りが問題になっています。
今回ご紹介するロコモティブシンドローム(運動器症候群)の原因その2のサルコペニアはまさに若い方でも注意が必要なカラダの状態です。
ロコモの原因その2〜筋力の低下・サルコペニアに注意〜
『サルコペニア』という言葉をご存知ですか?ギリシャ語で筋肉や肉を意味する『サルコ』と減少・喪失を意味する『ペニア』を組み合わせた造語です。
1989年より提唱され始めました。加齢や疾患、栄養不足により筋肉量が減少し、握力や下肢筋力などの筋力が低下している状態のことを言います。歩くスピードの低下や、杖や手すりが必要になると言った身体機能の低下もサルコペニアの診断基準の一つです。
☆サルコペニア・チェック☆
①BMIが18.5未満(痩せ気味)
②青信号で横断歩道が渡りきれない
③瓶やペットボトルのふたがあけれない
1に加えて、2,3も当てはまる方は筋肉量や筋力、身体機能が低下している可能性があり、注意が必要です。サルコペニアチェックに複数当てはまる人、とくにふくらはぎの細い方は食事と運動で筋肉をつけていきましょう。
☆サルコペニアの予防法☆
・適度な運動で下半身や体幹の筋肉をつけること・・・運動習慣をつけることで筋肉を付けましょう。10分程度のストレッチ、20分程度のウォーキング、1週間に3回程度の軽スポーツもおすすめです。
・筋肉の原料なるタンパク質をしっかり取りましょう・・・加齢と共に食欲や嗜好が変化して肉や魚などの動物性タンパク質が不足しがちな方が増えてきます。
鶏もも肉、鶏卵、鮭などは手軽に摂取できる高タンパク源です。大豆食品であるお豆腐などでも良いので、一食に必ず少しのタンパク質を取るようにしましょう。
積極的な社会参加・・・ボランティア活動や地域活動など積極的な社会参加は外出の機会も増えて必然的にカラダの運動量を増やします。また、社会参加は心身の健康を維持するためにはとても大切なことなので積極的な社会さんを行いましょう。
次回は足腰の元気最終回、漢方的足腰元気法などもご紹介します。
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