疲れると歯がうずく?お口は健康の入り口〜お口の元気を維持する養生法とは?
ご存じですか?よく噛んで食べる大切さ
さて、お口の役割がたくさんあることを紹介しましたが、その中でも特に知っていただきたいのが『噛むこと』の大切さです。
よく噛むことで最も重要な事は、食べ物を噛み砕いて消化を助けるだけでなく、顎を動かすことと、唾液を出すことなのです。
人は歯を持って命とす・・・
『養生訓』という江戸時代の健康にまつわる有名な書物を残した著者の貝原益軒はその中で、
「人は歯をもって命とする故に、歯といふ文字をよわい(齢)ともよむ也」
「齢〈よわい〉」という字に「歯」が使われていることでもわかるように、人にとって健康に生きていくためには、歯で食べものをよく噛むことが何より重要である。」と述べています。
それぐらい歯を使って噛むことと健康は関係が深いのです。
よく噛むことの素晴らしさは厚労省や日本歯科医師会が設立した『8020財団』が推奨する標語『ひみこのはがいーぜ』にて紹介されています。
〜よく噛むことの意義『ひみこのはがいーぜ』〜
「 ひ 」……肥満を防ぐ
よく噛むと脳にある満腹中枢が働いて、私たちは満腹を感じます。 よく噛まずに早く食べると、満腹中枢が働く前に食べ過ぎてしまい、その結果太ります。 よく噛むことこそダイエットの基本です。
「 み 」……味覚の発達
よく噛むと、食べもの本来の味がわかります。人は濃い味にはすぐに慣れてしまいます。できるだけ薄味にし、よく噛んで食材そのものの持ち味を味わうよう、心がけましょう。
「 こ 」……言葉の発音がはっきり
歯並びがよく、口をはっきり開けて話すと、きれいな発音ができます。よく噛むことは、口のまわりの筋肉を使いますから、表情がとても豊かになります。元気な顔、若々しい笑顔は、あなたのかけがえのない財産です。
今回は『ひみこ』までご紹介しましたので、次回は続きの『はがいーぜ』をご紹介いたします。
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