お正月明けに「副鼻腔炎」「ちくのう」が悪化するのはなぜ??~山梨 漢方 沢田屋薬局~
花火大会の冷やしキュウリでO157が・・・
今年の夏もあと少しとなりましたが、毎年夏になると様々な感染症、とくに食中毒系の事故のニュースが増えますが、今年も残念ながら、静岡県の花火大会の会場で販売された『冷やしきゅうり』から腸管出血性大腸菌O157が検出されるという事故がおきてしまいました。
O157のような病気は感染してしまうと非常に厄介です。有効な薬剤が開発されていないため、対症療法を行いながら自らの力で病原菌を退治するしかないからです。その証拠に、O157に感染したり、重症化してしまうのは体力の弱い子どもやお年寄りの方が中心です。
感染しにくい体・重症化しない体をつくるには?
病気になってからの治療が中心の西洋医学(現代医学)では感染症を未然に防ぐという予防を行うことは残念ながら非常に難しいのが現実です。多くの場合O157などの感染症予防は手洗い、うがい、食材の保存・管理の徹底などをするだけにとどまってしまいます。
そこで注目されているのが古来より伝わる医学『漢方』です。そもそも同じ食材を食べてO157に感染してしまう人と、しない人、重症化する人・市内人、その違いはどこにあるのでしょうか?感染しやすい方の特徴を考えてみれば答えは簡単かもしれません。
体表にバリアを巡らせる〜漢方の『衛気(えき)』という考え方
感染症になりやすい人、0157やインフルエンザ、風邪、膀胱炎などになりやすいという人は、漢方の考え方では『衛気(えき)』という物が不足していると考えます。衛気とは皮膚や粘膜(鼻・のど・胃腸など)といった空気や外から体の内側に物が入ってくる入り口を強化して衛(まも)るという考え方があります。この衛気を高めたり、低下しないようにしておくことが様々な感染症の予防につながると考えます。薬用人参や黄耆(おうぎ)などの生薬を配合している漢方薬で『補気薬』と言われている物が体が弱くて感染症にかかりやすい方にはオススメです。ただし補気薬にも沢山の種類があるので、体質や体調が悪くなってしまった原因を考えてお薬を選ばないと効果がないので、専門家にきちんと相談することをおすすめします。また、感染症になりやすい原因が『衛気』の不足だけではないので注意が必要です。
体を家に例えると・・・弱りの原因を見極めて正しい予防対策を
感染症にかかりやすい人は単純ですが体の弱い人、弱っている人です。前述の『衛気(えき)』が弱って感染症になりやすい人もいますし、原因が異なる方も当然いらっしゃいます。
家で例えると、体の弱っているという人は、戸締まりもしていない、セキュリティもかけていない、塀もないというような家の状態です。泥棒に入られ放題です。
そのような家(体)の状態になってしまった原因により当然ですが対策も様々です。
『もともと家(体)が弱い方』(虚弱体質など)
『家(体)の使い方が乱暴な方』(食べ過ぎ飲み過ぎなど)
『家(体)のメンテナンスをサボってしまった方』(運動不足・睡眠不足・ストレスなど)
など弱ってしまった原因、弱い原因も様々です。自分の体の弱いところと弱ってしまった原因を知ることでO157などの感染症になりにくい体にすることが可能です。壊れてしまったら治療薬が必要になりますが、漢方なら壊れにくい家造り(体作り)が可能です。ぜひご自分の『家(体)』のメンテナンスをしっかり行い、病気に強い体を作ってみてはいかがでしょうか?
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※このコラムは時事ネタニュースサイト『ジジコ』掲載の内容を一部加筆・訂正して掲載しております。