『葛根湯』寒い冬こそ知っておきたい・もっとも日本で有名な漢方薬について③
前回のコラムでは『気・血・津液』のバランスをとることが大切ということをお伝えしました。
今回からは『気・血・津液』それぞれの弱りとスキンケアの方法などをお伝えしたいと思います。
当然ですが、ここでご紹介するのはあくまでもひとつの例。参考にしてください。細かいカウンセリングは当店にて行なっておりますので、お気軽にご来店くださいね。
今回は気虚タイプについてです。
~パワー不足・元気不足が原因?『気虚』タイプ~
気虚とは簡単にご説明するとカラダの中の様々なものを巡らせたりする力が不足しているような状態です。
主な症状として・・・・
・疲れやすい、風邪を引きやすい
・動くと息切れしやすい。声に力がない、大きな声がでにくい
・食欲があまりない
・どちらかと言うと低血圧
・生理不順(遅れることが多い)
このようなタイプの方に多く見られる皮膚のトラブル
☆たるみやすくなる、弾力が無くなる
☆くすみ
☆肌が乾燥しやすい
このような方にオススメなのは主に『補気』をすることができる生薬です。『気虚』で気が少ないので、補う『補気』をしてあげるわけです。
朝鮮人参、西洋人参(普通の人参じゃないですよ・・)、黄耆などの生薬
方剤としては黄耆の配合された『玉屏風散』や麦門冬や人参の配合された『生脈飲』などがオススメでしょう。
とうぜんご紹介した漢方薬も大切ですが、もっと大切なのは食養生。
~気虚タイプの方にオススメの食材~
魚全般 肉全般 (動物性タンパク質をしっかりと・エネルギーになります)
きのこ類 リンゴ バナナ など
これが全てではありませんが、できるだけ手軽に体内でエネルギーになるようなものがおすすめです。
生活上の注意点では気をしっかりと補うために食事などはもちろんですが、とくに睡眠をしっかりと取るようにしましょう。
次回は漢方タイプ別スキンケアのその②、気滞タイプをご紹介します。気滞は今日の気虚とことなり、『気』は充分あるのですが、それを巡らせる力が足りない・・・というタイプです。
次回もぜひご覧下さいね。