暑い夏こそ注意したい「高血圧」~「ほぼ日刊」WEB版さわたや通信~
前回より高血圧についてのお話をお届けしております。
「病院の薬飲んでいるから大丈夫」
それは非常に危険なことだと前回のコラムでお伝えしました。
本来、自分自身のカラダで血圧を下げたり上げたりします。
それを薬によりコントロールするのですから影響されるのは血圧だけではありません。
血圧だけを見れば良いかもしれませんが、カラダ全体を見るといわゆる副作用によりカラダに負担がかかることも多々あります。
ちなみに2008年の世界医薬品売り上げランキングの8位に入っている「ディオバン」という降圧剤の主な副作用は・・・・
過度の血圧低下..強いめまい・ふらつき、強い立ちくらみ、冷感、吐き気、嘔吐、気を失う。
血管浮腫..顔や唇、舌、喉がひどく腫れる、息がしにくい。
急性腎不全..尿が少ない・出ない、むくみ。
高カリウム血症..だるい、息切れ、脈の乱れ、手足のしびれ、不安感、取り乱す、けいれん。
肝臓の重い症状..だるい、食欲不振、吐き気、発熱、発疹、かゆみ、皮膚や白目が黄色くなる、尿が褐色。
重い血液成分の異常..発熱、喉の痛み、だるい、皮下出血(血豆・青あざ)や歯肉出血など出血傾向。
間質性肺炎..から咳、息苦しさ、少し動くと息切れ、発熱。
低血糖..力の抜けた感じ、ふるえ、さむけ、動悸、冷や汗、強い空腹感、頭痛、不安感、吐き気、目のちらつき、イライラ、眠気、ぼんやり。さらに重くなると、異常な言動、けいれん、昏睡(意識がなくなる)。
横紋筋融解症..手足のしびれ・けいれん、手足に力が入らない、筋肉痛、歩行困難、赤褐色の尿。
などがございます。
自律神経や内臓機能低下など様々なリスクがありますので、ぜひ「薬飲んでいるから大丈夫」ではなく、少しでも薬を減らす努力、体づくりをしていって欲しいと思います。
さわたや薬局でも血圧関連でおおいご相談が
「病院に行くのがめんどくさいのでかわりに血圧を下げる漢方薬をほしい」
とか
「病院の薬は副作用がしんぱいだからそっちをやめて漢方にしたい」
というご相談です。
私は基本的にこのようなご相談の場合は、急に病院のくすりをやめるリスクをお話しして、少しづつでも病院の降圧剤を服用しなくてもよい体づくりをご提案します。
降圧剤を飲み始めたら死ぬまで飲まなければいけない、というのは誤った考えだと思います。
原因をしっかりと治しながらカラダを整えていけば薬の量を減らしたりやめたりすることも可能です。事実、当店でも多くの方が自己管理と漢方薬などでカラダの立て直しをしたりして血圧を整えています。
ぜひ、自分の力で血圧を整えられるようにしていきたいですね。
次回からは「どうしてこんなに高血圧が多いのか?」をお届けしたいと思います。
☆さわたや薬局では現在、両腕測定式の血流血圧測定会を開催しております。お気軽にご相談くださいね。