新年だからこそ注意したい『食養生』の大切さ【山梨 漢方 沢田屋薬局】
前回までは「汗の大切さ」
かいた汗を水分補給する方法などをお伝えしてきました。
今日は、水分が不足することでカラダに起こる反応をご紹介して、今後の予防につなげていただきたいと思います。
~水分不足で起こる病気について~
水分不足で起こる病気とその対策をご紹介したいと思います。
水分不足で起こる病気の一番手として上がるのは・・・・
「熱中症」ですよね。
では、熱中症とはどんな病気なのでしょうか?
☆熱中症とは☆
⇒水分不足や塩分不足などで熱をカラダの外に出せなくなって起こる症状と言われています。
軽度の症状としては、
塩分・水分不足で起こる
「めまい・たちくらみ・こむら返り」
などがあります。
この場合は速やかに水分・塩分の補給をしましょう。
また中程度の症状として
「頭痛・吐き気・嘔吐・倦怠感」
などがあります。
重度の症状としては、体温の上昇による中枢神経障害「ふらふらする・立てない・意識障害」などが現れます。
中程度以上の場合は救急車を呼ぶなどの処置が必要になるかもしれません。
ここでは熱中症対策については割愛しますが、各自治体のHPなどでも対策が出ておりますので、一度読んでおくとよいでしょう。
熱中症等の場合は、私は「牛黄(ゴオウ)」と呼ばれる生薬が配合された製剤をしばしば使用します。
牛黄は「清熱」(熱を取り除く作用)があり、また、開竅作用(カラダにこもった熱を穴から発散させる)があると考えられて夏の健康管理にはおすすめと言えるでしょう。
夏場の体力回復などのために服用しておくと良いと思います。
ここで脱水症状の話になりますが、
脱水症状でご注意いただきたいのがお年寄りです。
高齢者に熱中症が多いのは皆さんご存知だと思います。ではなぜでしょう?
平均的なデータですが、25歳の男女の平均的な体内の水分量はカラダ全体の62%と言われています。
これに比べて75歳の男女の平均は53%と9%も減少しています。
また、高齢者が熱中症になりやすい理由といて次の3つも考えられます。
・暑さや喉の渇きを感じにくい
・日常的な水分摂取量の減少
・体温調節機能の低下
などが上げられます。また、トイレに起きるのが嫌だからと寝る前の水分補給を避ける方もいますが、夏の夜は寝ているだけでもかなりの汗をかきます。しっかりと水分補給をしていただきたいですね。
同じことが小さなお子様にも言えます。お子様の場合は前回ご紹介した水分のとり方などを参考にしていただきながらしっかりと保護者が見て上げるようにしましょう。
子供は放っておくと水も飲まずにいつまでも遊んでいます。水分補給のタイミングは大人から声をかけてあげるようにしましょうね。
では、次回は、水分不足から心筋梗塞、脳梗塞が起こりやすいということについてお話ししたいと思います。