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薬食同源~5つの味「鹹(しおから)味」~

早川弘太

早川弘太

テーマ:漢方 薬膳

5回に渡ってお伝えしてきました「五味」5つの味シリーズですが、今回で最終回です。

最後は「味の決め手」といっても過言ではないでしょう・・・・

「鹹(しおから)味」です。いわゆる「しょっぱい」味です。


「しおから味」は五臓の「腎」を養うと言われています。

腎は中医学では「腎は生長、発育、生殖、知能、老化にかかわり体液の代謝を調整する」と言われております。

腎は「肝腎要(かんじんかなめ)」と言われるように五臓の中でも要として考えられています。

塩辛い味というとこの高血圧症全盛の現代、一番毛嫌いされる味ではないでしょうか?

しかし、昔から「塩梅」というように塩の加減はとても大切であり、生物の源である海もこの塩辛い味がします。

この塩分は血液のエネルギーであり、夏場汗をかきすぎると水分だけでなく、塩分も少なくなってしまい、ひどい場合は命に関わる場合があります。

汗をかく時期は適度な「Na(ナトリウム)」の摂取が必要です。
夏場の水分補給にスポーツドリンクなどが良いと言われているのは汗で失われうミネラル分の補給ができるからです。
実は汗をたくさんかくときに補給するべきなのは「水分」だけに目をとらわれがちですが、「塩分」も非常に大切なのです。

糖分が気になる方は「梅干し入りのお茶」などで水分を補給すると良いと思います。



鹹味はものを和らげ潤す働きがあるとも言われています。。料理でもその知恵は塩漬けや、塩もみなど多彩に利用されています。

「一塩(ひとしお)」と言いますよね。

現在では「塩辛い味」が健康のため敬遠されていると述べましたが、注意したいのは「塩化ナトリウム」の量です。

みなさん、「本物の塩」と「塩化ナトリウム(食卓塩)」が違うのはご存知だと思います。

現在、多くの場面で使用されている「食卓塩」は本来の天然塩から「にがり」などのミネラル分をとり「塩化ナトリウム」だけにしたものです。

本来の天然塩は5つの味全てが含まれているのです。苦味、酸味、辛味、甘味、本物の天然塩は風味が豊で美味しいですよね。

血圧にもこの「塩化ナトリウム」が一番の敵であり、使用する塩にちょっと気を使い、ミネラルが豊富なものを使うと、塩分が気になる方も「塩化ナトリウム」の量を減らすことができます。少し値段は張りますが、毎日の食事で使う「塩」


きっとこのマイベストプロ山梨に登録されている料理関係のプロの方も「塩」にはこだわっている方が多いと思います。

余り高価なものは使えないかもしれませんが、ぜひ健康のため、昔ながらの理にかなった天然塩を使ってみませんか?

塩は生命の源、腎も「腎精」という考え方があり、腎には生命の源が貯えられていると言われます。
大切にしたいですね。

中医学などでもある程度の年齢や肉体的、精神的に疲労が溜まっている方には「補腎(腎を補う)」ことが必要と言われています。気になる方はお気軽にわたくしまでご相談くださいね。

シリーズでお伝えした「5つの味」いかがでしたか?

少しでも毎日の食養生の参考になれば幸いです。

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早川弘太
専門家

早川弘太(販売職)

株式会社 沢田屋薬局

医療機関などでは、忙しくてなかなか話を聞いてもらえなかったご経験ありませんか?まずお客様のお話をゆっくりとお聞きさせていただき、一緒に不調の原因を考えていきます。漢方相談と健康相談を行っています。

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