調味料は食の基本・秋の調味料シリーズ③~山梨 食育 漢方 沢田屋薬局~
薬食同源
食は命なり
ということで食養生についてご紹介しております。
僕の場合は料理の専門家ではないので、薬膳的な感じや、漢方的な切り口での話になってしまいますが、できるだけ現実的に活用してもらえるようなお話をしたいと思います。
前回まで、東洋医学では5つの味という考え方があるとお伝えしました。
また、5つの味には五臓六腑の五臓と対応しており、それぞれを養うと考えられています。
前回までは「酸味・・・肝」 「苦味・・・・心」
この2つをご紹介いたしました。
今回は皆さん大好きな・・・「甘味」です。
甘いモノは基本的にみなさん好きですよね。
僕もカスタードクリーム系を中心にかなり甘いものには目がありません(シュークリームはとくにたまりません・・・(笑)
その「甘味」いわゆる「甘(かん)」ですが、
甘味は脾(いわゆる解剖学的な「脾臓」ではなく、ここでの脾は消化系の臓器をさす)を養う。
脾は口に反映する。
脾は消化吸収や栄養物、水分を全身に運んだり、統血(血液が漏れ出さないようにする)作用があると考えられております。
甘味には調和、補う作用があります。
ここで注意!!
「そうか、私は胃腸が弱いから大好きな甘いものをもっとたくさん食べていいんだ~」
とならないようにしてくださいね(^_^;)
ここで言う「甘味」とは砂糖の甘いではなく、「甘味(あまみ)」ですから・・
「五味の過不足は五蔵に及ぶ」ということで、足りない事のないように、取り過ぎることがないように、体のバランスをしっかりと整えながら適量を取りたいものですね。
甘味のある食材の代表格は
かぼちゃ、鶏肉、栗、さつまいも、山芋、バナナ、など多数の食材が「甘」に属しております。
食事についてはいくつかの面で見ていくことが必要でしょう。
①現代医学的考察
②料理学考察
③漢方学的考察
この3つに注目して考えていくと「食」というものの見方が多面的になり面白くなると思います。
大切なカラダをつくる「食」
ぜひ楽しみながら学んでいきたいですね~