早川の~漢方健美講座~「水はけの良いカラダ対策②」恐るべし湿濁~
前回の続きで今回も女性にオススメの生薬「芍薬」です。
旋回のコラムで、芍薬には「白芍薬」「赤芍薬」が有りますよ、ということはご紹介させていただきました。
今回は「赤芍薬」のご紹介。
赤芍薬には二つの特徴があります。
まず、血に入る熱を冷まし、顔の赤み、目の充血、紅皮症、発疹などをを改善します。
次に血の巡りを良くし、ドロドロした血の塊である『お血』を取り除き、お血による腹痛、生理痛、月経困難、みぞおちの痛み、肩こり、打撲傷、できものなどに良く効きます。
赤芍薬はペオニフロリン、ペオノール、ペオニン、タンニンなどを含んでおり、心臓の冠状動脈に流れる血液の量を増加させます。
同じ芍薬でも白芍薬と赤芍薬ではその働きに大きな違いがあるのです。
代表的な芍薬配合の漢方薬をご紹介したいと思います。
芍薬甘草湯 冠元顆粒 当帰芍薬散 小青龍湯 など数多くの漢方処方に配合されております。胃腸の弱い方や、併用薬に注意が必要な場合があります。
西洋薬との併用の知識がきちんとある医師、もしくは漢方薬の専門家に必ず相談したうえで、服用しましょう。副作用が多い薬も数多くあります。
芍薬の代表的な作用
①緊張緩和作用・・・四肢および腹部の緊張緩和をはかり、四肢の筋肉痛・けいれん・および腹痛を治す
②通経作用・・・お血を取り除き、婦人科系の働きを整え、生理不順・こしけ・生理痛を治す
③止汗作用・・・体表の衛気をやしない、寝汗過多を治す
漢方薬などを服用の際は、必ず専門家にご相談の上服用するようにしてくださいね。