温泉入浴指導員・早川の冬場の入浴方法④・自律神経にも関係が!?~山梨 漢方 沢田屋薬局~
さて、肝臓の働きを色々紹介してまいりましたが、肝臓自体は最初にご紹介したように500以上もの機能をこなす凄い臓器です。
このコラムではそのほんの一部、代表的なことを僕なりの解釈で紹介したに過ぎません。
大切な臓器ですので、ぜひ、皆さんも色々調べてみてくださいね。
肝臓の働き③
③造血・血液量の調整
ブログでも度々登場いたしましたが、肝臓は血液を貯蔵し、必要に応じて放出し、血液量の調節を行っています。また、赤血球新生に必要な鉄や高貧血因子のビタミンB12を貯蔵する役割を持っています。
一方、寿命の来た老化した赤血球を破壊し、ビリルビンを作り排出します。この他、各種ビタミンの貯蔵や体温保持なども行います。
肝臓の機能が低下して、この機能が低下したら本当に恐ろしいですね。
とくに女性の方の健康維持のためには肝の弱りを出さないような予防対策が本当にひつようですね。
肝臓に血液が貯蔵されているというのは、以前にもご紹介しましたが「生のレバー」を想像してもらえれば早いと思います。
中医学でも「肝蔵血」(肝は血を蔵す)といわれており、古来より「肝」には血液の貯蔵と血液量の調整する働きがあると考えられていたのです。
中医学では血液は全身を「栄養」する働きがあり、肝の蔵血作用が正常に保たれることによって、必要な場所に必要なだけ血液が送られ、正常な生理機能を営むことができると考えられています。
次回は中医学的側面からみる「肝と血」についてご紹介いたします。