『葛根湯』寒い冬こそ知っておきたい・もっとも日本で有名な漢方薬について③
今日から4月、新しいシーズンの始まりですね。
3月は東日本大震災という未曾有の危機に見舞われました。今後も本当に微力ではございますが、仕事や地域での奉仕活動などを通じて被災地の方々の力になることが出来ればと思います。
さて、中医学や東洋医学の世界では、「春は芽吹く時期」と言われています。新陳代謝が活発になったり、体躯の中に溜まった老廃物を外に出したりしてカラダを新しく生まれ変わらせようとする時期だと考えられています。
この時期に湿疹や肌荒れなどカラダの表面に出るような症状が多く出るのは、体の中に溜まっていた物が表に出てくるためかもしれませんね。漢方的な考え方では、春先のこんな症状には、症状を抑えつけるきつい薬をできるだけ使わず、老廃物をしっかりとだしてしまったほうが体にとっては良い場合もあると言えるかもしれませんね。
以前のコラムでも春と自律神経のことはお伝えしましたが、4月は入学・進級・就職・異動・転勤など、環境の変化が多い時期です。
春先に体調不良や気分が優れないというのは自律神経のバランスが崩れやすい時期ということも関係があるかもしれません。
次回からは春の養生方法についてご紹介したいと思います。