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後藤誠

不登校から中・高留学で自立をサポートする教育家

後藤誠(ごとうまこと) / スクールカウンセラー

WSO株式会社

コラム

不登校から再起する子どもたち

2012年11月17日

テーマ:不登校からの中学高校留学

コラムカテゴリ:出産・子育て・教育

コラムキーワード: 不登校支援

これまで述べてきたことからも、不登校となった生徒が国内の学校で再出発をはかることは、簡単ではないことがわかると思います。

さまざまな理由で不登校となった生徒が、環境を変えて再出発を試みるとき、留学が1つの大きな選択肢になり得ることを知ってほしいのです。

一般的には、中学・高校留学は非常に難しいと言われています。なぜなら、海外の学校、特に英語圏の国々の学校は日本の学校と異なる点が多いため、日本の通常の学校教育に慣れている生徒にとっては海外の教育に抵抗を感じることが多いからです。海外の学校では、特に自己主張することや、決まった答えがない質問への独創的な答えを要求されます。

多くの日本の学校教育では、あらかじめ用意されている解答をいかに早く正確に、そして要領よく導き出せるかという点に重きが置かれているのです。実際に、こうした教育システムの違いに戸惑いを感じる留学生は少なくありません。

では、海外の学校に適している生徒はごくわずかに限られるのでしょうか。ましてや、日本の学校で不登校となった生徒にとっては海外の学校に通うことはさらにハードルの高いことなのでしょうか。

これは、逆説的なことですがWSOセンターがこれまでにサポートしてきた生徒を見ると、日本の学校が合わないと強く感じている生徒ほど海外の学校にはスムーズに順応しているのです。

理由はとても単純です。

第一に、不登校生の多くは単なる怠けや根気がないという理由で学校に行けないのではないからです。不登校の原因の多くは、心の繊細な部分の問題であり、決して根性論としてとらえてはいけません。不登校生に海外の環境で頑張っていく根気がないと決めつけないでください。

第二に、日本の学校教育が合わずに不登校生となった生徒ほど海外の学校教育と相性がいいということです。つまり、対極的なスタイルをとっている日本の教育と英語圏の国々の教育とでは、一方に著しく相性が合わない場合は、その対極のものに相性が近いか一致するものなのです。

このように、不登校生にとって、留学は決して相容れない存在ではなく、むしろ日本の学校が合わないと感じる生徒ほど、一般に異質に見える海外の学校教育に順応しやすいと言えるのです。

不登校を前向きな自立の道へ導く海外留学

WSO株式会社
http://www.wso-centre.com/

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