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斉川貴子

コミュニケーションがとれる話し方を磨く講師

斉川貴子(さいかわたかこ) / 司会

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コラム

【『うまく話せた』からと言って『伝わっている』とは限らない】

2023年11月26日

テーマ:伝え方

コラムカテゴリ:ビジネス

こんにちは。
人の心を惹きつける話し方をお伝えしているサイカワです。

先日、専門家の方々が意見を発表し合うパネルディスカッションを観覧してきました。
事前情報でパネラーの方々の肩書きや経歴から博識のある方々だと察することができ
深い内容が聴けると期待して行きました。

しかし、ファシリテーターの方が上手くまとめて進めていたものの
専門家の方々のお話を直接お伺いしていて
何を言いたいのか、何を言っているのか、その方の発する言葉だけでスッと理解することが難しい、
聞き手にとっては「結局何が言いたいの?」「さっさと結論を言ってほしい」と
ストレスを溜めながら聞くような少々残念な時間でした。

具体的には、質問の内容に対しての返答にズレがあったり
博識だけに沢山の情報を伝えようとしていることが先立って、聞き手に伝わっているかは考えていない。
1対1の会話の声の出し方で話すのでマイクに声が乗っておらず聞きにくい・・・など
様々なことが要因となっての結果でした。


ここで、あなたが人に何かを伝える時のことを少し考えてみてみましょう。
何を基準に「上手く話せた」「上手く話せなかった」と判断しますか。
噛まずに話した時。
上手く言いたい内容をまとめられた時。
聞き手の反応。
など、何を基準にしていますか。

自分が伝えたいことを全部話した時の「うまく話せた」達成感は自己満足に過ぎませんし、
澱みなく噛まずに上手く話せたなんて事は、重要ではありません。

一番大切なことは
自分の発した言葉や意図が聞き手に「伝わった」かどうか、です。

どんなに素晴らしいことを言っても相手に伝わっていなければ話していないのと同じで、意味がありませんね。
相手に伝わらないのは聞き手の理解力の問題ではなく、発信する側の責任です。

聞き手を置き去りにして自分の言いたいことを羅列している人が意外と少なくありません。
話した満足感を得て「うまく話せた」または「まだ話し足りない」と勘違いしている人が多いのも
このタイプだったりします。
これは聞き手にとっては得たい情報が得られなかったり、話が噛み合わずウンザリします。


また、一文がダラダラと長い人も
何が言いたいのか伝わらない人の特徴です。
無駄な情報が多く、たどり着くべき結論が見えません。

仕事においては、長い話だけが続いて何が言いたいかわからないと
認識の食い違いで業務が円滑にいかないこともあります。
わざわざ手を止めて聞く方も時間の無駄で辛いですよね。
一文を短くして話すことは、実は意識して直さないとできない<話す技術>です。


相手に伝えるために重要なのは、自分の発した言葉が相手に伝わっているかどうか。

相手に伝わる話し方は、
【手短にポイントを抑えること】

伝えたいポイントを絞ってその内容だけを盛り込む方法が有効です。
これにより、話が手短になるだけではなく内容もしっかり伝わります。

特に、ビジネスにおいては相手を説得したり物事を説明したりする際に役立ちます。
また、簡潔かつ明確な伝え方が実現するため、間違った伝わり方をすることなく、
意思の疎通が阻まれることもありません。

是非、伝わっているか相手の反応を伺いながら話してみてください。
これがコミュニケーションの取れる話し方の第一歩でもあります。

この記事を書いたプロ

斉川貴子

コミュニケーションがとれる話し方を磨く講師

斉川貴子(リ・コネクション)

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