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斉川貴子

コミュニケーションがとれる話し方を磨く講師

斉川貴子(さいかわたかこ) / 司会

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コラム

【パワポに頼り過ぎていませんか!】

2023年10月27日

テーマ:伝え方

コラムカテゴリ:ビジネス

こんにちは。
人の心を惹きつける話し方をお伝えしているサイカワです。

あなたはプレゼンの上手い方の会議・セミナー・講演など、
直接ご覧になった事はありますか。

仕事柄、セミナー・講演など数多くの方々のお話しを伺います。

本当にプレゼンテーションの上手な方は、 ほとんどパワポを使用しません。

セミナーなどでは
受講者に渡される資料とスライドの内容が同じである事が多いですね。

手元をみても、前のスクリーンをみても、同じ。
手元の資料を見れば分かる事を
何枚・何十枚と同じものをスライドにも出しています。
そして、講師・講演者は
そのスライドの文字を追いながら話しています。


プレゼンの上手な方々は
タイトルだけをスライドで映し出し
講義・講演時間の中では
パワポをほとんど使用しません。

手元の資料には無い貴重な情報や注目して欲しいものを見せるツールとして
パワポを活用します。

手元の資料も、
ただただ資料にそって読むのではなく
資料の内容を理解させやすくかみ砕き
自分の言葉で話します。


何がどれだけ大きく違うか考えてみて下さい。


手元の資料とスクリーンの資料が同じ、
それにそって読みながら話す講師の言葉も同じ・・・。

これでは全く変化もメリハリもなく、
前を見ても資料を見ても同じなので
自然に下を向き次第に夢の中へ。
正直眠くなります。

手元の資料、スライドの内容、講師の話し、
一つのテーマの中でそれぞれが違う形で表現すると
受講者・参加者は顔を上げて講師・講演者に注目し耳を傾けます。

スライド一つにしても
文字数・フォントの大きさ、枚数、
プレゼンの上手い方は自己満足ではなく
観る側の立場に立ち作成しています。

何より、
話す側の講師・講演者が
どこを見て話しているかに大きな違いがあり、
それにより受講者・参加者の惹き込まれ方や満足度が変わります。

スライドを
何枚・何十枚も用意している方は大概、
目の前の人の顔を見る事もほとんどなく、
受講者が理解しているのか、
納得して落とし込んでいるか、など
一番大事な受講者の事はお構い無しで進んでいきます。

パワポを使うなと言っているのではありません。

まずは、伝えるべき内容はパワポに頼らず
全て自分の言葉だけで説明出来る事が
基本であり重要であるという事です。

講師を育成していると
パワポを使う方々の中には
「スライドを観ながら話すので
目の前の人を見なくていいから緊張が少なくて済む」
という方もいらっしゃいます。

そう考えている方がいるのならば、
何の為に話すのか、
なぜ伝える立場にいるのか、
自分は伝える役割として相応しいのか、
から考える必要があるのではないでしょうか。

このような方から話しを聞きたい・学びたいと
いう方々が可哀想ですよね。

パワポありきで会議・セミナー・講演などを
されている方は一度パワポを使用しない
自分のプレゼンをイメージしてみて下さい。

人に伝える為に必要なスキルや自分に足りないものが見えてきませんか。

ちなみに・・・
スライドを作ってから話す内容を決める人が多いですが、
スライド作成は話す内容がしっかりと決まってから作るものです。
そうしないと伝えたい人に伝わる内容になりませんよ。

この記事を書いたプロ

斉川貴子

コミュニケーションがとれる話し方を磨く講師

斉川貴子(リ・コネクション)

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