コラム
曹洞宗の仏壇と飾り方
2015年8月17日 公開 / 2015年10月14日更新
曹洞宗のおしえとは?
曹洞宗は禅宗の一つとされ、道元によって日本に伝えられました。
特に分派は無く、石川県の総持寺と福井県の永平寺が総本山となります。
曹洞宗はお釈迦様より代々伝えられてきた正伝の仏法を拠り所にしています。
ただひたすらに無条件で坐禅を組むことにより心身ともに安らぎ、結果、その姿が仏の姿であると自覚していこうとするおしえです。
つまり、坐禅を行うことにより釈迦の悟りの境地に至るというわけです。
曹洞宗の仏壇とご本尊
曹洞宗の仏壇は特に決まったものはありませんが、金仏壇が使用されることはほとんど無いようです。
一般的には唐木仏壇が選ばれていますが、最近ではモダン仏壇も人気がありますので、置き場所やインタリアに合わせてご自分のスタイルでお選びいただければよいでしょう。
曹洞宗のように禅宗系の仏教というのは決まったご本尊というのはありませんが、一般的には仏教の開祖である釈迦如来になります。
それぞれのお寺によってもまちまちで、釈迦如来ではなく阿弥陀如来や観世音菩薩を祀っている場合もあります。
すでにご自分の信仰している仏様があればそれで構いません。
そうでなければ基本の釈迦如来を祀りましょう。
中央にご本尊として釈迦牟尼仏を祀り、脇侍として、向かって右側に承陽大師、向かって左側に常済大師の掛け軸を祀ります。
曹洞宗の仏壇の飾り方
曹洞宗の基本的な仏壇の飾り方をご紹介します。
まず基本的な仏具は次のものになります。
御本尊、脇侍、位牌、花立、火立、香炉、仏飯器、茶湯器、線香差し、高月、りんの11種類です。
まず、御本尊と脇侍を一番上の段に祀ります。
真ん中にご本尊の釈迦牟尼仏を置き、その両脇に、向かって右側に承陽大師、向かって左側に常済大師の掛け軸を祀ります。
次に中段です。位牌は向かって一番右に置きますが、2つある場合には古いご先祖様を右端にし、新しいご先祖様を左端に置いてください。
仏飯器と茶湯器はご本尊の目の前に来るように配置します。向かって右手に仏飯器、左手に茶湯器が来るようにします。高月は仏飯器と茶湯器の両脇に配置してください。
最後に下段ですが、香炉を真ん中手前に置きます。その右手にリンを置くと良いでしょう。花立は左右外側に置き、その内側に火立を置きます。
線香たては邪魔にならないスペースに置いてください。
この他にも本格的に祀る場合には次のものを追加で用意してください。
瓔珞、玉香炉、卓、打敷、供物台、木魚、仏前座布団、数珠、灯籠、経机、過去帳、見台、常花、仏膳椀、仏器膳、マッチ消し、香合などです。
参考にしてみてください。
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