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谷光高

ゴルフの楽しさを多くの人に伝えるゴルフ場経営者

谷光高(たにみつたか) / ゴルフ場経営者

新有馬開発株式会社(有馬カンツリー倶楽部)

コラム

ゴルフプレー中の「アドバイス」はペナルティ!?

2014年12月4日 公開 / 2019年1月2日更新

テーマ:ゴルファーとしての心得とマナー

コラムカテゴリ:趣味

いい雰囲気でプレーを楽しむために同伴者のボールを一緒に捜したり、ピンの位置や距離に係わる情報を伝えてあげたりして、助け合いながらスムーズなプレーを心掛けることは大切なこと。スロープレーを避け、気持ち良くプレーできるように配慮することは、ゴルフをする上で極めて重要なマナーです。

しかし、助け合っているつもりでも、ルールを知らずに不用意な行動や言葉によって、知らない間にルール違反を犯しているかもしれません。ゴルフでは、パッティングラインの指示など、プレーの「アドバイス」に対するルール(規則8)が定められています。

パー3ホールのティーインググラウンドで、何気なく「何番のクラブで打ちます?」と同伴者に聞いたことはありませんか?
グリーン上でピンを持っているキャディーさんに狙いどころを聞いて、「この足を狙ってください!」と応えてくれたので、「そのまま!」といって、キャディーさんにグリーン面に足を置いてもらったままで打ったなんてことはありませんか?

完全にルール違反です!2打のペナルティーとなります。

ゴルフルールでは、ラウンドプレー中に自分のキャディーやパートナー以外の人、いわゆる同伴競技者またはそのキャディーに対して「アドバイス」を与えることや求めることを禁じています。

プライベートなゴルフで、「アドバイスはペナルティー」と意識しながらプレーしている人はいないですよね。

たとえルールに厳密ではなくても、好き勝手にズケズケと「アドバイス」したり、反対に何から何まで同伴プレーヤーに聞いたりすることは、ゴルフマナーの面から見ても配慮に欠けているといえるのではないでしょうか。

「アドバイス」に係わるルールは、なかなか簡単に覚えられるものではありません。何が良くて何がダメなのかが分からなくなってしまいがちです。正しいマナーでプレーをするためにも、少しずつ丁寧に理解するようにしていきましょう。

「アドバイス」の定義とは?

プレー上の決断やクラブの選択、ストロークの方法に影響を与えるような助言のことをいいます。ゴルフルールに関することや距離、ハザードやピンの位置などの周知されているようなことは「アドバイス」とはなりません。

ルール上「アドバイス」ではない例

■同伴者が、ティー区域外にティーアップしていたので「出てるよ」と教えてあげた。
⇒ルールに関することなのでOK。

■自分が2打目を打ったあとに、同伴者に「さっき2打目を何番で打った?」と聞いた。
⇒プレー上の決断やクラブの選択、ストロークの方法に影響を与えないのでOK。

■自分のボールとピンとの間の距離を同伴者に聞いた。
⇒2点間の距離に関する情報交換は周知のことなので誰に聞いてもOK。
※もしも答えられた距離が間違っていても文句を言ってはいけませんよ。判断したのはご自分ですから。

■同伴者のキャディバッグを覗いて、使用したクラブを確かめた。
⇒目で見て得た情報はアドバイスではありません。

■(共用の)キャディーに、同伴者の使用クラブを聞く。
⇒キャディーさんが知っているあらゆる情報を求めることができます。

■プレーの線と平行にスタンスを作ろうとして、クラブを地面においたが、打つ前にそのクラブを取り除いた。
⇒ストローク(ボールを打つ動作)する前に取り除けばOK。

■キャディーが自分の影でパッティングラインの線を示す。
⇒ストローク前にその影が移動されればOK。

「アドバイス」でルール違反の例

▲パー3ホールのティーショットを打ったあとで「7番アイアンで打つべきだった」と次に打つ同伴者に向かって話しかけた。
⇒思わず口に出てしまったのであればOKですが、同伴者に故意に情報を与えた場合は違反となります。

▲同伴者のキャディバッグを覗くためにクラブの上に被さっているタオルを取って、使用クラブを確かめた。
⇒自ら動いて情報を得ると違反になります。

▲ラウンド中に同伴者にスイング修正するためのゴルフレッスンを行った。
⇒アドバイスを与えたことになり違反です。

▲同伴者のボールが打てそうになかったので、「私ならアンプレヤブルを宣言するよ」と言った。
⇒「プレー上の決断」に影響を与えるアドバイスとなり違反です。「ルールを知らせること(違反とはならない)」には該当しません。

▲ピンに付き添っているキャディーが足を狙うように指示した。
⇒キャディーさんが「パッティングライン」を示す目的で足をそのような場所に置いた時点で違反となります。
キャディーさんが最初は「パッティングライン」を示す意図がなく足を置いていたわけではなく、その後に足を狙うように指示した場合は、ストローク前に足を移動すれば違反にはなりません。

▲ボールがパッティンググリーン上にあるとき、キャディーがクラブをパッティンググリーン面につけて「パットの線」を示した。
⇒「パットの線」を示すためにパッティンググリーン面に触れることを禁じているので、違反となります。ただし、ボールがパッティンググリーン外にある場合、罰はありません。

※「パットの線」の定義
 「パットの線」とはプレーヤーがパッティンググリーン上で球をストロークをした後その球にとらせたい線をいう。
規則16-1eの場合を除き、パットの線はプレーヤーの意図する線の両側に若干の合理的な幅を持つ。

参照:日本ゴルフ協会発行「ゴルフ規則」
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