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河村亜美

快活に動ける体をつくるピラティスの専門家

河村亜美(かわむらあみ) / ピラティスインストラクター

パーソナルピラティス&ヨガsmile

コラム

お客様の体に効かせる指導方法2つとは?(パーソナルピラティス&ヨガsmile AMIのブログ)

2023年11月6日

テーマ:インストラクター向け

コラムカテゴリ:スクール・習い事

キューイングの種類は3つ


吹田市でのグループレッスン

グループレッスンでもパーソナルレッスンでも、ピラティスやヨガ、筋トレなどのレッスンでは「キューイング(またはインストラクション)」が大切。レッスンではインストラクターが生徒さんやお客様に対して「情報」を伝えながらレッスンを行っています。つまり、「誘導」です


この「誘導」には触って情報を伝える「タクタイルキューイング」、声で伝える「バーバルキューイング」、見せて伝える「ビジュアルキューイング」があります。
インストラクターやトレーナーは「体を使って、声をかけながら、時にはポーズの修正を触って指導」をレッスン時に自然と行っています。
上記の3つのキューイングを自然に行える方は、お客様をよく見ていると言えるでしょう。

パーソナルイメージ画像

パーソナルレッスンではマンツーマンなので目の前にいる1人の方に集中して3つのキューイングを行えますが、グループレッスン、特にスポーツクラブなどの大きなスタジオで30人や50人などの大人数に対しては、タクタイルキューイングを行うのは難しいです。
その分、ビジュアルキューイングをしっかり行います。加えて、アイコンタクトや表情、動作を大きくするなどの工夫しています。
スタジオでは鏡の前で声は大きくはっきりと元気よく。パーソナルではお客様が安心して楽しめるような「会話」を大切にしています。

スタジオバランスでのレッスン風景


声掛けには2種類ってどんなもの?


インターナルフォーカスとエクスターナルフォーカス



インターナルフォーカスとエクスターナルフォーカスとはどちらも「バーバルキューイング(=声掛け)」の種類です。インストラクターが「何に注目」してキューイングを行うかということで分けられています。
インターナルフォーカス → インストラクターが「お客様自身の体に意識を向けさせる」ことに注目して行う声掛け。
             例:「お腹の奥の筋肉を引き延ばすようにしながら〇〇の動きをしてみましょう」→ お腹のインナーマッスルに意識を向けさ
                せることが目的の声掛け
エクスターナルフォーカス → インストラクターが「お客様が行う運動によって起こる結果に意識を向けさせる」ことに注目して行う声掛け。
              例:「私の手にタッチできるところまで足をあげてみましょう」→ 足を上げたときにおこる筋肉の動きや感覚に意識を向け
                 させることが目的の声掛け。 
お客様の性格や過去の運動歴などによってキューイングを使い分けて、よりわかりやすくお客様に伝わる方法でキューイングを行うことが重要です。

インターナルフォーカスとエクスターナルフォーカス

運動に効果があるのはエクスターナルフォーカス


効果はエクスターナルフォーカスの方があると言われています。エクササイズをしているときに自分の体の感覚に目をむけ、どこの筋肉に効いているかを自覚できることなどはなかなか難しいからです。特にピラティスは有酸素運動のような大きな動きは少なく、回数を多くできることや完全なポーズの形をできることよりも、「目的の筋肉や骨を正しく使う」ことが大切です。微細な左右の違いを感じ取って正しい体の使いかたを学ぶことが重要です。
その「微細な違い」を「自分の感覚で感じ取る」ように声掛けすることはインターナルフォーカスのキューイングです。
逆にエクスターナルフォーカスは「運動によって起こる結果」だけをキューイングして伝えます。
お客様が自分の体に起こっている感覚を自覚できるかどうかに関係なく「私の手を押し返すように力を入れてみましょう」と言ってお客様の足の裏に手を添えたりということは、お客様は「ただ押し返すだけ」でいいのでわかりやすいのです。
その分、「意識しなくても動きを習得できる=できるようになるスピードが早い」と言われています。

状況や環境、相手に応じてキューイングを使い分けよう!!

運動習得のスピードが早いと言っても、いつでもエクスターナルフォーカスでキューイングができるとは限りません。インストラクターやトレーナーに従事している方は「目的」「相手の運動学習の理解度」「環境」「状況」に応じて使い分けることができるとレッスンにも活気が出ます。
いつもインターナルフォーカスでは初心者にとっては「難しい」と感じるかもしれません。
いつもエクスターナルフォーカスでは上級者にとっては「簡単すぎてつまらない」と感じるかもしれません。
スポーツクラブやジム、スタジオ、パーソナルトレーニングは体を健康にするために通われる方が多いですが、楽しくないと続きません。指導者はいつでもエンターテイメント性をレッスンで打ち出していき、お客様に喜んでもらえる工夫が必要です。
キューイングを使い分けることはレッスンに「波」を作ります。難しくて集中するときや、時には息抜きができるような簡単な動作。時にはお水を飲む休憩タイム。
言葉も声掛けだけではなく、お客様の体の状況を確認したり、行ったエクササイズの感想を聞いたり。
お客様のパフォーマンスが良くてうまくできたときには、真っ先にインストラクターが喜びの声を上げ、
共感を誘ったり。。。

スタジオはインストラクターがスポットを浴びる場ではなく、お客様にインストラクターがスポットライトをあてて、輝かせることが大切。その喜びが大きければ大きいほど継続をしてくれるんじゃないかな?
と考えています。

この記事を書いたプロ

河村亜美

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