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増本真一

子どもが「自ら考え解決する」本物の学力を育てるプロ

増本真一(ますもとまこと) / 塾講師

算数パズル教室 てらこや

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コラム

本を読んでいるのに読めていない?!

2015年7月10日 公開 / 2015年7月11日更新

コラムカテゴリ:スクール・習い事

本がとても好きな1年生のお子さんがいるのですが、
日頃はお母さんが感想を尋ねてもあまり多くを語りません。
でも、ある日、お母さんに漫画で描かれた「小公女」をねだって買ってもらったところ、
ずっと泣きながら読んでいたそうです。

いつもの本と「何」が違っていたのでしょうか?

字が読めるようになれば、文字ばかりの長いお話を読むこともできます。
でも、お子さんによっては、極端に言えば、字面を追っているだけで、
本の内容を感じるまでに至っていない場合があるのです。

読書をしていると、いつの間にか映像が頭の中で見えて、
字を追いかけていたことを忘れていたという経験はありませんか?
読書が楽しいと言える人は、このイメージができる人なのです。

でも、読書をすればイメージができるようになるというわけではないのです。
やはり、そこには語彙があり、言葉を一つ一つイメージしているのです。

低学年のお子さんは、まだまだ語彙が少ないです。
このお子さんも、読んでいる本のレベルより語彙が少ないので、
本を読んでいてもイメージするには限界があったのです。
漫画がイメージできない部分を補い助けてくれたので、
もう少し深い部分まで入って読むことができたのでしょう。

読書において、語彙が乏しければ、イメージできるものが少ないので、
当然イメージ自体も乏しくなります。

まずは、日頃から語彙を増やす努力をしてみてはいかがでしょうか。
語彙集もよいのですが、やはり日頃の会話でいろんな言葉を使うことです。

そして、イメージするには、言葉を正しく理解しないとできません。
大人は、ついこれくらいの言葉の意味は分かっているだろうと思って、
子供たちに使ってしまいます。

でも、意外とわかっていなかったり、勘違いして解釈していたり、
「○○ってどういう意味か分かる?」と聞くと、
びっくりする答えが返ってくることがあります。

日常の会話でも、できるだけいろんな言葉に言い換えたり、
辞書で調べたりしながら会話をするようにしてください。

そして、「もしかしてわからないかな?」と思う言葉は、
「○○の意味わかる?」とお子さんに尋ねあげるようにしてみてください。


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