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高橋道成

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高橋道成(たかはしみちなり) / 職人

高橋塗装株式会社

コラム

長く持たせる外壁塗装 耐用年数はここで決まる!

2018年10月4日

テーマ:絶対に後悔しない外壁塗装

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 外壁塗装

例え購入した住宅が中古ではなく新築であったとしても、リフォームの備えは購入の時点から計画に入れておく必要があります。なぜなら住宅にはその箇所によってそれぞれ寿命が違うため、それに合わせてリフォームを行わないと、リフォーム費用が高額になってしまうことがあるからです。

そこで今回は特に外壁塗装にかんして、耐用年数やチェックすべきポイントについてご紹介します。

耐用年数とは

家具や家電、車などすべてのものには耐用年数があります。そしてもちろん建物にも耐用年数があります。ただしここでいう耐用年数とは、税務上のそれとは違い、実際に劣化が始まってしまう時期のことです。外壁にかんしての耐用年数は、塗料の耐用年数、そして建物の耐用年数の2つに分類できます。ここではまず塗料の耐用年数についてご紹介します。

塗料の耐用年数は、メーカーやグレードによっても異なりますが、一般的な塗料の耐用年数は次の通りです。

➢ アクリル塗料:4~7年
➢ ウレタン塗料:6~10年
➢ シリコン塗料:8~15年
➢ ラジカル塗料:8~15年
➢ フッ素塗料:15~20年
➢ 光触媒塗料:10~15年

建物の耐用年数

続いて建物自体の耐用年数についてご説明します。建物の耐用年数は建築材違いによって変わります。ここでご紹介する耐用年数は国税庁が発表している建築材別の耐用年数(住宅用)です。

➢ 木造・合成樹脂造:22年
➢ 木造モルタル造:20年
➢ 軽量鉄骨造:27年
➢ 重量鉄骨造:34年
➢ 鉄骨鉄筋コンクリート造・鉄筋コンクリート造:47年
➢ れんが造・石造・ブロック造:38年
➢ 金属造:19年(3mm以下)、27年(3~4mm)、38年(4mm以上)

もちろんここでご紹介している塗料、建物の耐用年数は、あくまでも目安であり、これを超えてしまったら塗料が剥げてしまう、建物が崩れてしまうというわけではありません。特に塗装にかんしては、外壁という建物の中でも紫外線や風雨、埃に晒される箇所です。そのため立地や環境によって耐用年数は大きく変わってしまうことを前提としたうえでの目安であることはご理解ください。

また建物の耐用年数においても、この期間は何もしなくても大丈夫という年数ではありません。塗料の耐用年数を超えたらしっかりと再塗装をする、汚損、破損があれば都度、修繕をするといったことを怠らなかったうえでの耐用年数です。

耐用年数と劣化の症状

塗装と建物の耐用年数の目安を確認したうえで、実際に外壁塗装をする際に確認すべき具体的な劣化症状についてご紹介します。ここでは一般的な新築の状態からの外壁の経年劣化で見ていきましょう。

■築5~10年
塗装のすきまや凹凸部分に汚れや雨水が溜まり、藻やカビ、コケが繁殖することが起きやすくなります。これを放置していると、劣化の進行が早まりますので、この時期になったら定期的に外壁の洗浄を行うようにします。まだ早い段階であれば自分でもできますが、汚れが目立つようになってきたら業者に依頼することをおすすめします。

■築8~10年
アクリル、ウレタン塗料を使った外壁では、そろそろ塗料の機能がなくなりかける時期です。またシリコン、ラジカル塗料であっても、初期の塗装不良があった。また紫外線が強い、台風の多いといった立地では、この時期であっても劣化が始まることもあります。

この時期の劣化として多いのは、塗料の耐久度がなくなることで、塗料が粉状になってしまうチョーキングです。これを放置していると、紫外線や風雨を防げなくなり、ひび割れや塗装剥げなどさらにひどい状態になってしまう可能性が高まります。

■築8~13年
藻やカビ、コケの繁殖が始まり、チョーキングが進行すると、塗装の効果が切れ、ひび割れが起こります。このひび割れが大きくなると、建物内に雨水が侵入し、建材の腐敗を招く危険もあるため、早急なメンテナンス、再塗装が必要です。

■築10年~
立地や塗料にもよりますが、新築も10年を過ぎるとさまざまな箇所で劣化が進行していきます。塗装効果がなくなり、剥がれ、めくれ、膨れなどが発生するのもこの時期です。こうなってしまうと、外壁だけではなく、建物内部にまで被害が広がる恐れがあるため、早急に再塗装をしないと、別な被害を引き起こし、高額な修繕費がかかってしまいます。

塗装時期を見逃さないためのチェックポイント

前項でもご説明したように、外壁塗装の時期を見逃さないためには、築8年(立地や塗料の質によっては5年)を過ぎた辺りから定期的なチェックをすることをおすすめします。
その際のポイントは次の通りです。

➢ ひび割れがないかどうか
➢ 塗装が剥がれ、めくれ、膨れかけていないかどうか
➢ 目立つ汚れがないかどうか
➢ 色褪せが起きていないかどうか
➢ 藻やカビ、コケが発生していないかどうか
➢ サビ、腐食がないかどうか
➢ 触って見た時に白い粉が手につくかどうか

これらの症状が見えた時には、早急に洗浄をする、もしくは専門業者に調査依頼をしてください。基本的には早め早めの対応をすることで、修繕費用を抑えることも可能になります。

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