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高橋道成

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高橋道成(たかはしみちなり) / 職人

高橋塗装株式会社

コラム

意外と知らないサイディングの補修費用と耐用年数

2018年10月10日

テーマ:絶対に後悔しない外壁塗装

コラムカテゴリ:住宅・建物

基本的にサイディングはメンテナンスの必要性がないと思われているかたは多いのではないでしょうか。特に主原料に塩化ビニル樹脂を使用した樹脂系サイディングは、メンテナンスフリーと言われて選択したというかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、サイディングは耐久性が高いことは間違いありませんが、雨風や埃、紫外線を常に浴びるため、一定の間隔で点検や補修は必須です。

そこで今回は意外と知られていないサイディングの耐用年数、そして補修にかかる費用についてご紹介します。

サイディング塗装の必要性

サイディングには樹脂系のほか、窯業系、金属系、木質系の大きく4つに分類されます。これらはどれもそれだけでは防水性がそれほど高くないため、表面に防水性を高めるための塗装を行います。

この塗装面は、冒頭でもお話ししたように、雨風や埃、紫外線により経年劣化を起こします。塗装面が劣化するということは、防水性も下がることになり、やがてはサイディングの反り、水漏れといった症状を引き起こすこともあり得ます。そのため定期的に塗装を行わなくてはなりません。

また塗装以外でも、サイディングのつなぎ目を埋めるシーリングも劣化します。シーリングが劣化すると、ひび割れ、剥がれといった現象が起こります。これによって亀裂から雨水の侵入する可能性が高まるため、塗装はもちろん、サイディングの定期的な点検、補修は必須です。

サイディング塗装の費用相場

耐久性の高いサイディングといえど、定期的な点検、補修、そして塗装が必要だということはご理解いただけたと思います。それでは実際にサイディング塗装をするには、どの程度の費用がかかるのかについて、その相場についてご説明します。
サイディング塗装の費用は、一般的に「塗装する面積×塗料」で求められます。

塗料の価格ですが、サイディング塗装で使われる塗料は大きくアクリル系、ウレタン系、シリコン系、フッ素系、光触媒・無機系、遮熱・断熱系の6種類に分けられ、それぞれの平米単価相場は次の通りです。

・アクリル系:1,000~1,200円
・ウレタン系:1,800~2,000円
・シリコン系:2,500~3,500円
・フッ素系:3,500~4,500円
・光触媒・無機系:5,000~5,500円
・遮熱・断熱系:5,000~5,500円

注意点としては、サイディングの種類によって塗料が限定されてしまう、もしくは塗装が難しいといったケースがあることです。そのため自分で塗装する場合は、高いから良い、コストを抑えたから安い塗料を使うといったことではなく、必ず専門家に相談してから塗料を選択されることをおすすめします。

またサイディング塗装は、基本的に塗装の密着性を高めるための下塗りと本塗りの計2回、場合によっては3回塗装を行います。下塗りの平米単価相場は600~1,200円です。

塗料以外にかかる費用相場

サイディング塗装を行う場合、塗料以外にもさまざまな費用がかかります。ここでは代表的なものとその費用相場についてご説明します(金額はすべて平米単価相場)。

➢ 足場代
足場にはいくつかの種類があります。足場床がない単管足場は600~800円ですが、現在主流の床付き布枠を作業床とするくさび式足場になると1,000~1,200円です。

➢ 洗浄
劣化した塗膜、カビ、サビを落とすため、高圧洗浄機を使い洗浄を行います。一般的な高圧洗浄は200~250円。より強い汚れを落とすトルネード高圧洗浄になると300~500円です。

➢ 養生・飛散防止対策
シーリング部分や窓枠などの塗装しない部分の養生は300~500円。隣家に塗料が飛散しないようにするためのシートやネットは100~180円です。

➢ ケレン
サイディングの凹凸やサビ、カビなどをブラシや電動工具を使って落とします。劣化が少なければ200~500円程度ですが、劣化が激しい場合は、1,400~2,200円かかることもあります。

➢ シーリング
劣化の状況により、打ち増し、もしくは打ち替えを行います。打ち増しは700~900円。打ち替えは900~1,200円です。

➢ 下地補修
サイディングにひび割れがあった場合の補修です。1,700~2,500円程度かかります。

これ以外に塗装後の防水加工で3,150~3,350円、廃棄物、ごみ処理、雑費で計1~5万円程度かかります。

実際にサイディング塗装の概算を出す場合は、これらの平米単価相場に自宅のサイディング塗装をする箇所の面積を掛け合わすことで算出されます。

サイディング塗装の耐用年数

最後にサイディング塗装の耐用年数についてご説明します。塗料はその種類によって価格が変わることにかんしては先述した通りですが、この価格差は性能のほか、耐用年数も大きく関与しています。

・アクリル系:4~7年
・ウレタン系:6~10年
・シリコン系:8~15年
・フッ素系:15~20年
・光触媒・無機系:10~15年
・遮熱・断熱系:15~20年

このように価格が高い塗料はその分、耐用年数も長くなります。そのためサイディングの種類、劣化状況、塗料の好みなど総合的に検討したうえで、最適な塗料を選択するようにしましょう。

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