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コラム

伝統木構造の特性を証明する必要に迫られて

2017年11月10日

コラムカテゴリ:住宅・建物

「木でつくる家なら、伝統構法!伝統構法!」といくら声高に叫んでも、「それは、お前たち大工職人の古臭い言い分だろう」と理解を得ない。
ならば、この構法の優秀さを、力学・工学的に証明しようと奮起したのが平成18年。
以来、あらゆる専門書を買いあさり、ただひたすらノートに書き写す。
この作業を年間600時間、2年間繰り返すと、目に見えない力というものが、イメージできてくるから不思議。
11月10日1
コンピュータに頼るだけでなく、まずは手計算で感性を磨くこと。


11月10日2
ミニチュアの軸組に水平力を加え、どの様に破壊するかの実験。


11月10日3
構造設計の大家・増田先生(右)は、全国「伝統木構造の会」会長。


平成20年、多少の自信がつき東京での研修に15回程参加。
「許容応力度計算」を手計算できるようになり、平成23年コンピュータソフトを導入。
が、この計算法では「伝統構造」の耐震性能は証明できない。
ならば、より高度な「限界耐力計算法」にチャレンジするしかない。
平成25年、横浜の構造設計家・木村先生の指導を乞い、今は完璧とは言えないが何とか実務に応用できるレベルか?
まだまだ、山の頂は遥か彼方であるが絶対に投げ出さない。
「あがの家・創生プロジェクト」を広めるための必須条件なのだから。

11月10日4
構造設計家・横浜の木村先生に月一度、新潟まで来て頂き指導を。


11月10日5
機械だけに頼るのは「木を見て森を見ず」、主役は人の眼力と感性。


11月10日6
実物大構造物の振動破壊実験により、伝統木構造のデータも明確に。


木造の構造設計に関心のある方、共に学び夢を共有しましょう。
このプロジェクトに参加して下さい。

詳しくはホームページ「あがの家・創生プロジェクト」をご覧ください。

この記事を書いたプロ

武石明

木のことを知り尽くした木造住宅設計のプロ

武石明(株式会社研創)

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