ハワイの食文化と伝統料理

ハワイの伝統料理は、太陽の光をたっぷり浴びた素材の味を生かした料理で、低カロリーで栄養満点であるのが特徴です。
今回はそんな代表的なハワイの伝統料理についてご紹介します。

ハワイの伝統料理はポリネシア人から受け継いだ料理

ハワイの伝統料理というのは、ネイティブ・ハワイアンともいわれるポリネシア人から受け継いだ歴史ある料理のことを言います。

ハワイのソウルフードとも言われるこれらの伝統料理ですが、基本的には素材の味を生かした料理で、シンプルな味付けながらも栄養をたくさん得られるのが大きな特徴です。

こういった料理は、ルアウと呼ばれる宴の場で出されることが多かったそうです。

トロトロの伝統料理「ポイ」とは？

ハワイの伝統料理の主食として挙げられるのがポイです。

ポイとは、焼くか蒸したタロイモの球茎を、粘りが出るまでペースト状にして、さらに好みの固さになるよう水を加えてよく練り、発酵させたものをいいます。パンに近い食べ物です。
これは、古代ポリネシア人から受け継がれた伝統ある主食として知られています。

ちなみに、サモアやタヒチにあるポイは、デザートのようなものなので、こういったポリアネシア人たちが食べていたポイとは異なるもののようです。

ほかにもいろいろ、魚や肉を使ったハワイのお料理

ハワイの伝統料理は基本、自然の恵みをいただくもので、魚や肉を使用した料理がよく見られます。

●ラウラウ
ラウラウは、ハワイの伝統料理のひとつです。豚肉や鶏肉、魚などをタロイモの葉でくるんで、ティーリーフに包んで蒸し焼きにしたもの。肉や魚の脂が抜けるので、しつこくないさっぱりとした味わいを楽しめます。

●ロミロミ・サーモン
ロミロミは「揉む」という意味で、その名の通り塩漬けした鮭とトマト、ネギのみじん切りを塩と一緒に揉みこんで味をなじませたものをいいます。塩だけで味付けをしたシンプルな料理です。

●ポキ
マグロやタコ、カニなどに、長ネギや玉ネギなどのみじん切りを加え、調味料で味付けしたものをいいます。ハワイの刺身料理といえばイメージが掴みやすいかもしれませんね。

よく知られているもので、「アヒポキ」という料理があります。これはアヒというマグロのような魚と、その他海鮮物を玉ねぎや海藻と一緒にごま油や塩、醤油などで和えたものもあります。

●カルア・ピッグ
「イム」と呼ばれる土中に作られたかまどで、豚肉をまるごと地中で蒸し焼きにした後、細かく裂いたもの。味付けには先ほど紹介したロミロミ・サーモンやポイ、チリソースなどを用います。

現在のハワイアンフードはロコモコやミックスプレートという多文化が混ざり合った革新的な料理がポピュラーとなっていますが、こういった伝統的なハワイアン料理も忘れずに、ぜひ味わってほしいと思います。
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