マイベストプロ長崎
西田英治

「噛み合わせ」から健康へ導く「健口」のプロ

西田英治(にしだえいじ) / 歯科医

にしだ歯科医院

コラム

「美肌&健康歯肉」を目指して~吸収編~

2021年10月7日

テーマ:美肌、コラーゲン、歯周病

コラムカテゴリ:美容・健康

コラムキーワード: 歯周病 予防

今回のコラムでは、消化の次のステップとなる「吸収」についてお伝えします。
 コラーゲンづくりにかかわる重要な栄養素には「タンパク質」「ビタミンC」「鉄」などが必要と言われています。当院で私がお伝えする際にはこれらに加え「亜鉛」をお勧めいたします。それぞれの栄養素についてその役割を簡単に説明すると
・タンパク質:コラーゲンの原料となるアミノ酸のもと
・ビタミンC:補酵素
・鉄:補因子
として重要な役割を果たしているからです。また、これらの栄養素のほかにもコラーゲンの合成には様々な酵素が関与しています。「亜鉛」はコラーゲン作りだけでなく、体内の非常に多くの酵素に必要なミネラルですが、日本人の多くはこの「亜鉛」が極端に不足していると言われています。(実際、体内のミネラルバランスを計測することができるオリゴスキャンが当院にはあるのですが、その結果でもほとんどの方で「亜鉛」は不足しています)
 今回のコラムの本題である「吸収」について考えると、吸収しやすいようにしっかりと「消化」されていることが前提ではありますが、消化された後の腸内環境=今話題の腸内フローラだけをとってみても善玉菌・日和見菌・悪玉菌のバランスが栄養素の吸収率に影響を与えますし、先に挙げた「亜鉛」などは食品に含まれる添加物の影響で吸収阻害となっている場合もあります。
 また歯医者的な別の目線からお話しすると、「鉄」は一部の歯周病菌の絶好の餌でもあることから、食品やサプリメントで何とか摂取したにもかかわらず、余計な菌に奪われる。なんてことが起こっている場合があります。そのため、吸収された後に予定外の浪費をされていないか?も考える必要がありそうです。
特に、不足している栄養素を補うために「ある栄養素(サプリメントなど)」を摂取する場合は
①吸収できる腸内環境か?
②添加物などの、吸収を阻害する物質を取っていないか?
③吸収した栄養素が浪費されていないか?
についても見直していただいた方がいいように思います。

<例>女性の方で、貧血の傾向があって鉄剤で補給はしているけどもなかなか改善しない場合などは、消化吸収の過程や口腔内環境を一度見直すのもいいかと思います。せっかくサプリメントで補給するのならしっかりと役立っていただきたいものです。

とはいえ、腸内環境についてはご自身のこととはいえ、なかなかわかりずらいと思います。先ずは、「お通じ」について日頃から気にかけていただいたり、また、最近ではご家庭で「便」を採取して郵送することで、腸内細菌のバランスや結果に基づくアドバイスをしてくれるサービスもありますので試しに行ってみるのもいいのではないでしょうか?ビタミンについてはかなり難しいですが、ミネラルなど栄養素の種類によっては非侵襲で計測できる検査機器もありますので、栄養素の検査を行ってみるのもいいように思います。
 「吸収」のための大事な臓器として「腸」を取り上げていますが、「腸」は免疫についても非常に重要です。腸の健康を考える「腸活」を通して、一生の健康づくりを考えてみてはいかがでしょうか?

この記事を書いたプロ

西田英治

「噛み合わせ」から健康へ導く「健口」のプロ

西田英治(にしだ歯科医院)

Share

関連するコラム

西田英治プロのコンテンツ