二足歩行と産道の大きさの関係

2014年4月19日

テーマ：本

コラムカテゴリ：医療・病院

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背筋は伸ばすな！（山下久明）という本を読みました。その4

・舌の中央部を含めた舌全体を、上あごに押し付けると、息ができなくなる。

喉頭蓋が気道の入り口に蓋をしてしまうから。

・ひっくり返ろうとする舌骨を引き留めようとするのが、オトガイ舌骨筋です。

オトガイ舌骨筋によって引き留められた舌骨は、上に上がる力が強く残り、のど仏を持ち上げることになります。

そしてオトガイ舌骨筋が、舌骨を引いたときの反動は、下あごを回転させる力となって、頭蓋に戻されて打ち消されます。

こうして、舌骨から連なる一連の軟組織とのど仏、そして気道などを引っ張るときの弾性を利用したダンパーが出来上がるのです。

・舌ダンパーを強く働かせれば、舌骨の転覆力も強くなります。

舌骨の転覆を防止するのはオトガイ舌骨筋なので、この筋肉も強くしなければなりません。

・ヒトが二足歩行を始めるにあたり、内臓をいったん骨盤で受け止める必要があるため、骨盤の幅が広がりました。

しかしその一方で、産道の大きさが制限されてしまうことになったのです。

赤ちゃんが通るのに十分な大きさの穴を骨盤に確保してしまうと、内臓を受け止められなくなってしまうからです。

・腹筋の上端はあばら骨につながっていて、両者でもって頭の重量ができるだけ背骨にかかるように、背骨の角度をコントロールしています。

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