マイベストプロ熊本
田上和俊

住宅を検査・診断し、災害から家を守るプロ

田上和俊(たのうえかずとし) / 一級建築士

熊本耐震診断・建物検査・普及センター 一級建築士事務所

コラム

1/17、阪神・淡路大震災から21年目!被災を後世に語り、被災からの教訓を活かす

2016年1月17日 公開 / 2020年11月1日更新

テーマ:阪神・淡路大震災!被災から教訓を活かす①

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラムキーワード: 畳 掃除畳 張り替え耐震補強

1月17日は、阪神・淡路大震災から21年目になります。

被害に遭われ方、死亡された方の追悼をする意味でも私達にできることは、被災を後世に語り、被災からの教訓を活かすことだと思います。





新耐震基準を満たさない建築物を既存不適格建物と言いますが、昭和56年以前の建物の被害が多かったため、震災後、耐震改修促進法が制定され、既存不適格家屋の耐震診断や耐震補強工事が進められました。

昭和56年以前の建物に、特定行政庁認定の耐震診断士耐震診断をして、耐震計画・耐震補強工事をするための補助金をだす耐震補助金制度ができたのも、阪神・淡路大震災の影響もあります。


①ご存知でしょうか?阪神・淡路大震災で家屋の全壊家屋 104,906棟、半壊家屋 144,274棟、そして、阪神・淡路大震災の死亡原因の8割弱が窒息・圧死であったことを



*被災者の声




*対策としては、

日頃から防災対策・及び防災意識が必要です。

窒息・圧死は、何が原因か?

a、原因:建物の全壊・半壊による窒息・圧死
 
  対策:建物の耐震化を考える。
  
・具体的には、まず、自分で「だれでも出来るわが家の耐震診断」で耐震診断をする。それでも安心できなかったら、専門家に耐震診断してもらう。

崩れる心配がなかったら安心できます。もし、崩れる可能性が強いようでしたら、崩れないようにリフォーム耐震工事をしたほうがいいと思います。

b、原因:室内の家具等転倒による窒息・圧死
 
  対策:室内の家具等の配置を考えて、なおかつ家具等の転倒による窒息・圧死対策をとる.

  まず、家具・食器棚・本棚・テレビ・冷蔵庫などの配置を考える。特に寝室、居間、子供部屋などいつも居る部屋の家具等の配置を考える。いつも座る・寝る場所のまわりには家具等を置かない。それに加えて、転倒・移動・ガラス飛散防止を考えるといいと思います

 

 
*つっぱり棒 


家具と天井の間にこの器具を設置することで棚の転倒を防ぎます。家具を傷つけることなく簡単に取り付けられます。天井までの高さに合わせ、サイズを選びましょう

楽天で探す
アマゾンで探す




*耐震マット 



家具やOA器具などの下に敷く転倒防止シートです。食器棚の転倒、すべり出しを防止や、パソコン、プリンターなどOA機器の転倒、落下に使用します。粘着マットは水で洗って乾かせば、何度でも貼ることが
出来るタイプを選びます。

楽天で探す
アマゾンから探す


*家具転倒・移動防止  


地震による家具の転倒・移動防止するための金具です。

楽天で探す
アマゾンから探す


*ガラス飛散防止

  
ガラスに貼り付けておけば、割れても飛び散りません。薄く透明なもの
で見た目も変わらず、紫外線カットするものなら、畳やじゅうたんなどの
日焼けも防止できます。

楽天で探す
アマゾンから探す

この記事を書いたプロ

田上和俊

住宅を検査・診断し、災害から家を守るプロ

田上和俊(熊本耐震診断・建物検査・普及センター 一級建築士事務所)

Share

コラムのテーマ一覧

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ熊本
  3. 熊本の住宅・建物
  4. 熊本の注文住宅・住宅設計
  5. 田上和俊
  6. コラム一覧
  7. 1/17、阪神・淡路大震災から21年目!被災を後世に語り、被災からの教訓を活かす

© My Best Pro