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渡辺博士

顧客の良き理解者となるファイナンシャルプランナー

渡辺博士(わたなべひろし)

ワタナベマネークリニック

コラム

みずほFGのリスク管理

株式・投資信託

2011年3月26日

今回の大震災がおこった時にほぼ同じくしておこった事故がある。それはあまりにも震災が甚大なためニュースとしては小さくなってしまったのだが、みずほ銀行のシステムトラブルは非常に大きな問題である。

 みずほ銀行は3月25日現在、今回のシステムトラブルは震災時に於ける義援金を受け付ける口座振込件数の上限を大きく設定してなかった口座に上限を超える振込みがあったことが発端として大規模システムトラブルになってATMの一部が利用できなくなるなどの事態が発生したと説明している。
 この振込みが夜間バッチ処理やオンラインの停止に繋がった原因については依然詳細を明らかにしていないようだが、本当の原因が闇の中へ葬り去ろうとしているようにも思える。

 私の取引先の社長が言う。これはみずほ銀行のシステムトラブルが原因で株価の下げが大きくなったと分析している。私も実は同様に感じていた一人である。

 今回の日経平均株価のチャートを見るとよく分かる。3月15日の日経平均株価の動きを見ると、後場寄付きの段階で非常に大きく下落しており、最大で1,393円の下落をしている。最終的には1,015円の下げで食い止めたのだが、これは非常に大きな下げである。
 この日経平均株価の下げは、ほとんどの皆さんは今回の震災による日本の甚大な災害によるものと思われたと思う。もちろんそれもあると思うが、前日の週明け月曜日の時点で震災後4日目であるのに633円というその程度の下げであったことを考えると、取引できる日程では実質2日目ということを考慮すると、そんなに大きく拡大するかは疑問である。
 又、後場寄付きに大きく下げていると言う点である。2日目には普通下げるのであれば、前場寄付きのはず。それが後場寄付きというのは、前日の下げや午前中の下げを受けて午前中に株式の信用取引に対する追証が大きく発生し、資金の振り込み需要が大きく起こった。それをみずほ銀行が処理できずに、後場寄付きで多くの証券会社で資金の入金が認められず、多額の売り注文が殺到、結果として1,393円という大きな下げに繋がったというシナリオは不自然ではないはず。

 もしこれらが本当なら、みずほ銀行は多くの投資家に対して損害を賠償することになるのではないだろうか?
 みずほフィナンシャルグループは2002年4月の統合時にも大規模トラブルを起こしているのも記憶に新しいし、傘下のみずほ証券の誤発注によるトラブルも2005年にはおこすなど、みずほFGのリスク管理はいかがなものかと言わざるを得ない。
 日本のメガバンクとなる以上、国民に対する信用の失墜は免れないのではないと思われるが、今後の動向に目が離せない。

 
※東日本大震災被災者救援復興チャリティイベントにもご協力願います。
http://mbp-kanagawa.com/money-clinic/seminar/#14

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