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小森剛

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小森剛(こもりつよし) / スポーツインストラクター

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コラム

「思考と感覚とのズレ」

2013年7月12日 公開 / 2014年7月17日更新

テーマ:ゴルフ上達法

コラムカテゴリ:スクール・習い事

子供の運動会で転んでしまうお父さんは結構多いものです。学生の頃、運動をやっていて走ることに自信がある、というお父さんほど派手に転ぶことが多いのですが、これは「思考と感覚とのズレ」によるものです。

若い頃、速く走れた人は、「速く走れる」という記憶が残っています。しかし現在は、日頃の運動不足と中年太りが原因で動きにくい体になり、「速く走れない」のです。ところが、頭の中では「速く走れる」という記憶があるため、思考は速く走ろうとします。が、体がついていかないために脚がもつれて転んでしまうのです。
速く走ろうという「思考」に対し、実際には速く走れないということを「感覚」として捉えられていない。これが「思考と感覚とのズレ」です。

ゴルフでも、この「思考と感覚とのズレ」が、ミスショットの原因となります。プロの映像などを観ることで「理想的なスイング」が頭でイメージすることはできるものの、体はプロのようには動けない。動けないのに、そのことを感覚として捉えられず、動かそうとして無理をする。無理をするからバランスを崩し、結果ミスショット‥。多くの人が、このような状況に陥っているのです。

また、身体のコンディションもいつも同じとは限りません。仕事が立て込んでいて疲れが溜まっているときと、十分な休息を取り、万全の体調でプレーできるときとでは、身体パフォーマンスはまったくといって良いほど変わってきます。
ところが厄介な事に、人間には万全の体調のとき、絶好調のときの記憶しか残っていません。スムーズに体が動かせないコンディションであるにもかかわらず、本人はそのことを感覚として捉えられず、万全のコンディションのときのスイングをしてしまう。これも「思考と感覚とのズレ」で、ミスショットの一因です。

大切な事は、楽体やパワーバランスによるコンディショニングで、できるだけ良い状態に身体を整え、思考と感覚とのズレを極力少なくすることです。
しかしながら、疲れが溜まっているときなど、いくらコンディショニングを施しても、万全の体調にはならない事があるでしょう。
そんな時は、「思考と感覚とのズレ」に気づくこと。そして今の自分の状態で可能な範囲のプレーを心掛けること。つまり「力相応」に徹することが必要です。

「思考と感覚とのズレ」に気づき、「力相応」のプレーに徹することは、賢いゴルフをする第一歩といえるでしょう。

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『仕事がデキる人はなぜ、ゴルフがうまいのか?』

著者:小森 剛
出版:パブラボ
価格:1,575円(税込)

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