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山本武史

ワークライフバランスを実現するタイムマネジメントのプロ

山本武史(やまもとたけし) / コーチ

ポテンシャルビジョン

コラム

【WLBコラム】質問で生産性を倍増させる方法

2018年11月9日

テーマ:リーダー・管理職向け

コラムカテゴリ:ビジネス

WLBコラムをご覧いただき、誠にありがとうございます。
働き方改革をサポートするタイムマネジメントコーチの山本武史です。


昨日は『心理学に基づく子育て講座』を開催しました。
6名のお母さんにご参加いただき、和気あいあいと、
でも真剣にこどもと自分のの心について考え話し合いました。


その中でも出てきたのですが・・・・、
親として「こうあってほしい」という願いがあり、
こどもの行動がそうなっていないと判断されると、
つい「何で〇〇しないの?」って疑問に思っちゃいます。



例えば、「宿題は帰ってすぐにやってほしい」
という願いがあるとします。

でも、こどもは「帰ってすぐにまた遊びに出る」
という行動を取りました。

その結果、夜眠い目をこすりながら宿題をやる羽目になり、
こどもは涙ながらにがんばって宿題をやっつける。


そんな状況を見ると、親は
「何で先に宿題しなかったの?」と聞いてしまいます。


そして、こどもから返ってくる答えは
「だって、〇〇ちゃんと遊びたかったんだもん。
 〇〇ちゃんは17時から習い事に行っちゃうから・・・」



これって言い訳のように聞こえませんか?




こどもからすると本気でそう思っていたのでしょう。
しかし、親からすると言い訳にように聞こえる。


で、「うちの子は言い訳ばっかり」って思ってしまう。

だからこそ、
親は強制的に宿題をやらせようとしてしまうのです。




実はこれ、とある企業さんでも起こっていました。


ある経営者の方から相談をいただいた内容が
まさに同じでした。



「山本さん、こないだコーチングを習ったんですが、
 指示命令やアドバイスじゃなくって、
 質問を使って考えさせろって言われたから、そうしたんです。

 そしたら、うちの社員は言い訳ばっかりで、
 イライラが募るばかりです。
 
 そんなダメなやつばっかりなんですが、
 何とかなりませんか?」



で、僕は気になって聞いてみました。


「社長、言い訳が多いってお話でしたが、
 どんな質問をしてるんですか?



すると社長は

「チャレンジした結果のミスや失敗は認めているんですよ」

と前置きをした上で、

「凡ミスや不注意での失敗を見つけた時には、
『何でそんなミスしたんだ?』ってきいています」


って答えてくれました。



で、僕はその社長に
こんなアドバイスをさせていただきました。


「じゃ、その『何でミスしたんだ?』
 って質問を投げたくなったら、
 
 今度からは『同じ状態になったら、次はどうする?』
 って質問に置き換えてください」








その1ヶ月後、
社長から報告をもらいました。


「山本さん、どういうわけか、
 急にみんな前向きで建設的な意見を言うようになりました!」




もうお分かりですよね?


社員さんたちは社長の質問に答えただけです。


『質問を変えたから、答えが変わった』


ただそれだけの話です。



が、ミスや失敗、あるいは期待ハズレな行動を見たとき、
僕たちは『何でできないんだ?』って思っちゃうし、
そのまま聞いちゃうんですが、
その質問の答えは『言い訳』しか返ってこないんです。


そしたら余計にがっかりしちゃいますよね?



残念な質問の仕方です。



そうではなく、
相手に前向き・建設的に答えてもらうためには、
前向き・建設的に答えられるような質問を投げる必要があるのです。



その後、その企業さんは
みんなの意見を大切にしながらどんどん業績を伸ばしています。


「たかが質問、されど質問」です。



もし、生産性が低いことが課題なら、
社内のコミュニケーションを見直すのも一つの手ですよ!



では、今回はこの辺りで失礼します。

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山本武史

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