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コラム
音楽教室で子供の自尊心を高める生徒のほめ方、叱り方
2015年10月5日
レッスンで子どもに接する時注意することは
子どもに何かを教えるときは、「褒めて育てて」とよく言われています。
ただ、これは生徒が練習をしなくても騒がしくても、しかりもせずにいつもニコニコして優しい言葉をかければよいということではありません。
ピアノの先生が子どもに指導する時、子どもが曲の演奏を通じてさまざまな課題に前向きに取り組めるような雰囲気作りをしてください。
そして常に先生が子どもにしっかりと寄り添いフォローして、できるようになったら一緒に達成感を味わって喜んで欲しいと思います。
ピアノの先生は、子どもに対して演奏技術を高めるだけでなく豊かな人間性を養うお手伝いをする役割も担っています。
新しい曲が難しくて、すぐに弾けないことがよくあります。
このような壁にぶつかっても、1人で一生懸命に考え練習に励み、課題をクリアしていく経験を積んでもらうと、子どもの自尊心は高まり、強い人間に成長することができます。
家で一生懸命練習してきた時は、大いに褒めてあげてください。
どんな時に叱り、どんな時に褒めるかを常に考えておきましょう
レッスンでは、必要に応じて生徒を褒めることも叱ることも必要ですが、どんな時に褒めてどんな時に叱るべきなのでしょうか。
ここをはっきりしておかないと、生徒やその親からは、「その日の気分で怒ったり、ニコニコしている」先生と思われます。
先生に対する言葉づかいが悪かったり、楽器や楽譜をわざと粗末に扱ったりした時は、迷わず叱ります。
ただし、叱るときは「ダメ」というように短めに1回に留めます。
悪かった点だけを叱り、「だからあなたはダメなんだ」というような人格否定は絶対にしてはいけません。
褒める時は、生徒が難しい曲を途中で投げ出さずに向き合っている時です。
たとえ練習不足でも、レッスン時にたくさん弾かせます。
短いレッスン時間の中で、何か1つでも上手くできたら一緒に達成感を味わい喜んであげてください。
結局、生徒にとってピアノを続ける決め手となるのは、その生徒がピアノが好きかどうかということです。
その気持ちを壊さないようにするには、生徒が自ら目標を立て、努力できるように常に寄り添いその手助けをすることです。
そのプロセスで何か達成できればそれを認めて褒めることで、生徒は自尊心を高めてピアノの練習に取り組むようになるでしょう。
練習不足の生徒にどう向き合っていくのか
ピアノだけでなく、塾やスイミング、サッカーなど、子どもは1人でたくさんの習い事をする世の中になっています。
学校から帰宅して、ほとんど遊ぶ間もなくすぐに習い事へ出かける毎日で、ピアノの練習が毎日できている生徒の方が少なくなっています。
このような生徒は、1曲を仕上げて次に進むペースはとても遅くなり、やりがいを感じることができずピアノが苦痛となりやめてしまうこともあります。
教える側も、生徒の技術を向上させることがなかなかできないので、フラストレーションがたまり、つい感情的になってしまうかもしれませんが、それはあってはならないことです。
このような時、ピアノの先生に求められるのは忍耐力です。
自宅で練習ができない、しない生徒に対しては、先生とのレッスン時になるべくたくさん弾いてもらうようにしましょう。
その際、生徒の「やる気」をよく観察し、それに応じて要求レベルを変更して次に進みやすくするという工夫も必要になります。
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