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コラム
音大卒でなくても生徒が集まるピアノ教室になるには自分の強みを把握すること
2015年10月6日
良いピアノ教室には、独自の強みがあります
個人がピアノ教室を開業する時、生徒数の多さは教室の良し悪しを判断する目安の一つになりますが、それだけとは限りません。
良いピアノ教室とはどんな教室なのでしょうか。
またピアノの先生としてどのように生徒を指導していけば良いのでしょうか。
ピアノの先生が、音大卒かというような学歴は、募集時のアピールポイントにはなりますが、必ずしも必要ではありません。
個人でピアノ教室を開業する時に最初にすることは、自分にどれぐらいの技術があり、どこまで教えられるか、音大受験の指導もするのか、それとも趣味程度に弾く人達に教えるのかなど、ターゲットをはっきりさせるのが良いでしょう。
そうすることで、応募する側も自分に合うかどうか判断しやすくなります。
そして、これまでの自分とピアノとのかかわり合いや経験をもとして、得意なことについて教えていけばそれがそのピアノ教室の強みとなります。
ピアノの先生として気をつけること
他のピアノ教室とは違う独自のスタイルを作ることができれば、生徒も集まって来ますが、ピアノは先生と1対1の関係で教わるため、相性が合わない時もあります。
このために生徒からやめられてしまうことを防ぐには、レッスン時は常に明るく生徒に接するよう心がけてください。
笑顔で接すると生徒も心が和らぎ、リラックスしてレッスンに集中できるようになります。
特にピアノを始めたばかりの幼い子どもには、1つずつわかりやすく課題を提案し、「やってみよう」と励まして、できたらたくさん褒めることで次のステップに進みやすくなります。
常にやる気を上手く引き出し、練習嫌いやピアノ嫌いにならないようにしてあげたいですね。
生徒の性格は一人一人違うので、相手のレベルに合わせて目標設定をします。
小学校低学年までなら、曲が弾けたら「ごほうびシール」のようなプレゼントを渡すこともモチベーション維持につながります。
自宅で練習をほとんどしない生徒に対しては、上達が遅いので根気よく教えていかねばなりません。
練習不足でも怒って責めることはせず、レッスン中にピアノをたくさん弾いてもらい、ピアノを弾くことが楽しいことなんだということを、味わってもらうようにしていきましょう。
生徒の気持ちに寄り添い、成長を助ける気持ちを忘れずに
ピアノ教室は、生徒の演奏技術が上達することだけがゴールではありません。
まわりからは、その基準で評価されることが多いのですが、だからといって、1日数時間の練習を強いるような進め方をすれば、ほとんどの生徒はピアノ嫌いになって教室をやめてしまいます。
ピアノは「情操教育」の1つの方法とも考えられています。
楽しくて熱中できるピアノ演奏を通じて、「こんな風に弾いてみたい」と感じ、自分で考えて演奏をする経験を通じて、想像力や表現力を育てていくものです。
生徒がピアノの練習や演奏をする姿に寄り添い、適切なアドバイスをして、成長していく姿を見守っていくことが、ピアノの先生の役目であることを忘れないようにしたいですね。
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