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坂部智子

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坂部智子(さかべともこ)

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コラム

おなかの調子

2011年10月28日

テーマ:母の介護

コラムカテゴリ:医療・病院

“おなか”というより、“おなかから出るモノ”について。
尾籠な話で恐縮ですが、“介護”においては何より重要なことですので。

最近の母は、一般的に言えば「便秘」の状態です。
出るのは1週間~10日に一度。
すでに驚いて、えらいこっちゃとお思いの方も多いでしょう。
うちの父は、毎日きちんと出る(出す)タイプなので、
母のおなかをとてもとても心配している。
しかし、私は自分が同じく1週間に一度ほどで平気なので、あまり気にならない。

もちろん、出たモノが、とてつもなく固かったり、
出るのにとてつもない苦痛を伴うのであれば問題ですが、
母はべつにそうでもない。
昔、母が人間ドックを受診した時に、「腸が長い」と言われた・・・というのを思い出した。
確かに、腸は長いのだと思う。
おなかが張ってきてからも、下の方に降りてくるまでが長い。
そして、お尻のほうにまわってくるのも、かなり時間がかかるよう。

認知症が進んでからは、トイレでも集中力がないので
しばらく座って、りきんだり(力む?)・・・といったことができない。
なので、腸の許容量がパンパンになって、降りてくるまで自然にまかせている。
いつものようにトイレ介助をして、最後、拭くときに、降りて来ていたら、わかる。

ここからがポイント。
最近見つけた、この先のナイスな誘導方法(?)。
その前に、私が入院中に、きらいだったことの一つが、「摘便」。
(摘便=校門の出口まで下りている大便を排便することができない場合に、指で摘出する方法のこと)
具体的に書くのはなんですが、出ようとしているのに、指を入れることで
押し戻されるというか、
要は、私個人的には、とても“不自然”で嫌だった。

で、長年便秘のプロの自覚もある私としては、
経験、実践済みのあれこれを、母にもやってみた。

出口近くに降りて来ていたら、その出口周りを圧迫する。
ぐ~と押し上げて、すとんっと離す。
(いちおう手袋はするが、肛門を直接触るのではないので、衛生上も安心)
指の感覚で固さを量り、短時間決戦が可能と判断つけば、何度も繰り返す。

不思議なことに、母はこの動作中、いやがることはないのである。
ちょっと呼吸を合わせてくれているような時さえある。
もちろん、その間中ずっと私はしゃべっている。

このやり方なら、少しずつ少しずつでも、確実に出る。
そして、しっかりと出かけたら、あわてずにそっとひっぱる。
重力で途中で切れて落ちてしまうと、また最初から・・・になるので、
ここでは、とにかく切れないように、そっとそっとひっぱる。
最後、自然にするっとすぼまって終わるまで、両手で受けながら持ちこたえる。
(具体的には、30cm越えの記録あり)

この無事に出た(出せた)時の達成感というのは、
そんじょそこらに無いぐらいの感動モンである。

薬でやわらかくすることもできるけれど、
母のように元々「持ちがいいタイプ」なら、不自然におなかが痛くなることは、
やはり避けたい。(自分も経験済み)

実際のところ、なかなか自分で出せなくなると、
下剤を飲んだり、定期的に座薬や浣腸を使って出すというのが一般的ではある。

母にも、もっと早いうちに出した方が・・・という人もいる。
しかし、ほんとに、正解はないのである。
今は、私は、母にとって、苦痛でないこと。
母の、自然に近い形 に、添いたいと思っている。

・・・・私が将来おばあさんになった時は・・・・どうなるんやろう・・・と
ちょっと思わないでもないが・・・・

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