マイベストプロ神戸
坂部智子

介護サービスのプロ

坂部智子(さかべともこ)

神戸・長田の宅配ショップ ともべぇ

コラム

もったいない

2011年10月1日

テーマ:仕事のはなし

コラムカテゴリ:医療・病院

先日訪問したAさん(92歳 女性 要介護2)
事前にケアマネジャーからは、
「尿失禁があるがプライドが高いため、リハビリパンツの使用をすすめるのが難しい。」
との情報をいただいており、「なんとかうまくすすめてみて・・・」という依頼があった。

訪問時Aさんは、テーブルの上に布きれを広げて、眼鏡もかけずに針に糸を通してはった。
靴下の穴にツギをあてて繕っていたのである。
ベッドに敷いてあるハイカラな柄のタオルケット・・・は、バスタオル4枚を縫い綴じた手作りだった。
「大きい目(縫い目)やろ~~」「カッハッハッ~」と笑ってはる。

ベッドの横にポータブルトイレが置いてある。
ケアマネの依頼をなんとか伝えるために、遠回しに、ポータブルトイレの置き場所や、
ベッドからの移乗動作を聞いていたら
「間に合わへん時もある」
「パンツ濡れて、日に何回も替える」
「ちゃちゃちゃっと洗ったら済むことや。すぐ乾く」と、
あっけらか~んという感じで教えて下さった。
「カッハッハッ~」と笑ってはる。

Aさんにとっては、濡れても「自分で洗ったら済む」コトなんである。
上述のいろんな作業からもうかがえるのは、
「自分でできることは自分でする」
「使えるモンは使う」という在り方。

“プライド”なんかではなくて、「洗ったら済むパンツを いちいち履き替えて使い捨てる」
というのは単に“もったいない”のだと思った。

そらもったいない。
もちろんもったいない。
もったいないと重々承知で、それでも介護負担の軽減や、いろんなストレスからの開放など
あらゆる“正当な理由”で、使い捨てのパンツ(オムツ)を使うコトを
日々私もすすめるし、自ら母の介護でも選択している。

けれど、このAさんは、もうほんとうにあの丁寧に繕っている靴下を見たら
「自分で洗える間は、好きにパンツを濡らして」と思った。

そしてこの先、洗うことが苦になったら、
その時には 思い切ってパンツを使い捨てしてもらおうと思う。

事務所に戻ってからふと、最近よく耳にする、洗って使う“布ナプキン”(生理用です)
のことを思い出した。
吸収用の布をタオルなどにして作ったら、綿のパンツを重ねてはくよりは濡れるのが少なくなるかも。
タオルや、ツギあて用の布を活かせるから、“もったいない”はクリアできそう。
と思って、あちこちサイトを探した。

見つけた記事を、いかがなもんかと、ケアマネに提案として渡している。
さて、どういう方向にすすみますか。

自分が作るのは・・・え~~めんどくさい~~と思ってしまうけど、
ミシンも来たことやし(今だにまだ糸通しを確認していない・・・)
ちょっとがんばって、見本品を作ってみようかな。
出来たら、ここに写真を載せるぞ・・・
いつになるか・・・いやいやがんばる・・・・予定デス・・・

この記事を書いたプロ

坂部智子

介護サービスのプロ

坂部智子(神戸・長田の宅配ショップ ともべぇ)

Share

関連するコラム

坂部智子プロへの
お問い合わせ

マイベストプロを見た
と言うとスムーズです

お電話での
お問い合わせ
078-647-3152

勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。

坂部智子

神戸・長田の宅配ショップ ともべぇ

担当坂部智子(さかべともこ)

地図・アクセス

坂部智子プロのコンテンツ

  1. マイベストプロ TOP
  2. マイベストプロ神戸
  3. 兵庫の医療・病院
  4. 兵庫の介護・福祉
  5. 坂部智子
  6. コラム一覧
  7. もったいない

© My Best Pro