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食べ方に問題あり!ヘルシーに素麺を食べる!

2018年9月18日

テーマ:素麺の豆知識

コラムカテゴリ:くらし

素麺は暑さで食欲がないときもツルツルと食べやすく、ヘルシーなイメージがありますね。

実はさまざまな栄養を含んでいるのですが、炭水化物が中心なので食べ方によっては太ってしまうこともあります。今回は素麺のカロリーや栄養素、太らない食べ方についてご紹介します。

素麺を健康的に食べるために知っておきたいカロリーと栄養素

素麺のカロリーは、機械式の素麺1人前100gで約356Kcal、手延べ素麺1人前100gで約342 Kcalです。
ご飯一杯分150gのカロリーは約250 Kcalで、ご飯を大盛りの約200gになると約336 Kcalです。つまり、大盛りのご飯と素麺の1人前がほとんど同じくらいのカロリーなのです。

しかし、このカロリーは乾麺の状態の場合なので、ゆでると機械式の素麺も手延べ素麺もどちらも約127 Kcalになります。つまり素麺はゆでると低カロリーになるのです。

素麺の原料は主に小麦粉が中心なので、栄養素は炭水化物だけのように感じられるかもしれませんが、いろいろな栄養素で成り立っています。

ゆでた素麺の100gの主な成分は、水分70g、炭水化物25.8g、タンパク質3.5g、食物繊維0.9g、脂質0.4g、灰分0.3g、ナトリウム85mg、リン24mg、カルシウム6mg、マグネシウム5mg、カリウム5mg、亜鉛0.2mg、鉄0.2mg、マンガン0.12mg、セレン6μg、モリブデン3μg、クロム1μgです。

健康のために摂取したい素麺の意外な栄養素について

素麺にはさまざまな栄養素が含まれていますが、意外な栄養素やミネラルも含まれています。
そのひとつが「セレン」です。セレニウムとも呼ばれるのですが、必須ミネラルで強い抗酸化作用をもっています。

活性酸素から身体を守る働きがあり、抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンEの60倍もの効果があるそうです。そのほかにも、免疫効果を高める作用や老廃物を排出するデトックス作用、生殖能力の活性化、女性ホルモンを整える作用、血液の流れを良くし、血管の老化を防ぐ作用などがあります。

「セレン」の1日の摂取推奨量は25μgで、素麺1人前で6μg含まれているので、1日の摂取推奨量の75%を摂取できます。

「モリブデン」は代謝を向上させる必須ミネラルです。鉄の働きを促進するため「血のミネラル」とも呼ばれます。ダイエット中に気をつけたい貧血の予防や改善効果があり、消化酵素の働きを高める作用、糖質や脂質の代謝促進、肝臓や腎臓の酵素の働きを助け身体に有毒な物質の分解・排出作用などがあります。

「モリブデン」の1日の摂取推奨量は25~30μgで、素麺1人前に3μg含まれているので1日の摂取推奨量の約3割を摂取できます。

「クロム」は「代謝のミネラル」とも呼ばれており、インスリンなどの分泌を促進して血糖値をコントロールして糖質代謝を正常に機能させる作用や、食欲を抑制するセロトニンの合成作用、糖を代謝しエネルギーを生産する作用、脂肪燃焼を促進して筋肉を増強する作用、中性脂肪を減らす作用などがあります。

「クロム」の1日の摂取推奨量は10μgで、素麺1人前に1μg含まれているので1日の摂取推奨量の約1割を摂取できます。

健康的に素麺を食べる!知っておきたい素麺の太らない食べ方とは

素麺は炭水化物だけではなく、栄養的にもさまざまな栄養素が含まれており、ダイエットにも向いていますが、太らないように食べ方に注意が必要です。

素麺に限りませんが、夜ご飯にたくさん食べるのは避けましょう。夜に炭水化物をたくさん摂取するのはダイエットの大敵です。

また、素麺をゆでた後は、冷水でしっかり洗うことが大切です。表面の油が取れるので、カロリーを抑えられます。
しかし、素麺を氷水でキンキンに冷やして食べるのは毎食はやめて、つゆを温かいものにしましょう。冷たい麺は内臓を冷やすので涼を取ることはできますが、代謝が下がるので太りやすくなってしまいます。

素麺だけを食べて炭水化物に偏らないように、野菜やタンパク質などをバランス良く取りましょう。おかずとしてもいいですし、薬味として素麺と合わせてもいいと思います。

特に、糖の代謝を促進させて糖質を燃焼させる作用があるビタミンB1やデンプンを分解する酵素のアミラーゼ、糖からエネルギーを創り出すクエン酸を含む食材を選びましょう。

ビタミンB1を含む食材は豚肉やタラコ、レバー、うなぎなどがあります。冷しゃぶと素麺の組み合わせは人気がありますね。

アミラーゼを含む食材は大根や山芋、アボカド、レタス、ホウレン草、キャベツなどです。大根おろしを薬味としてたっぷりつけてもいいですね。野菜と素麺を炒めてソーメンチャンプルーにすると栄養バランスも抜群です。

クエン酸を多く含む食材は、レモンや梅干し、リンゴ酢やワインビネガーなどがあります。お酢の成分の酢酸は食前に摂取すると体内でクエン酸に変化します。

また、カテキンは糖分の吸収を抑えるので、食事と一緒に緑茶を飲むのもオススメです。

この記事を書いたプロ

安藤康典

そうめん作りのプロ

安藤康典(株式会社安藤商店)

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