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コラム

世界で最初の時を知る機構(日時計)グノモン

2011年2月25日 公開 / 2014年6月3日更新

コラムカテゴリ:くらし


人はどのようにして時計を知ったのでしょうか?

僕は18歳から3年間時計の修理の専門学校に通ったのですがその学校では修理の知識のほかに時計の歴史も学びました。

今日はその中でも世界初のというか人類初の時間をを知るすべを紹介します。


天気の日に棒を立てると影が出来ますよね。その影を利用して時を知ったとされています。


そのことを少し解説を。。。



その昔人は天体(太陽・月・星)の動きや季節の移り変わ

りなど、自然のリズムから時の流れを知り、暦を作り、さ

らに時計を作り出しました。


紀元前3500年頃、えじぷとじんはオベリスクと呼ばれ

る方位碑のモニュメントを立て、影の位置で午前と午後を

分け、影の長さで季節を知ることが出来たといわれていま

す。


時刻をしる日時計の起源は、メゾポタミヤ文明(今のイラ

ク南部)であり、紀元前2000年頃にはバビロニアで昼

間を6等分にした日時計がつかわれた記録があります。

バビロニアに滅ぼされた高度な天文知識を持ったシュメー

ル陣が発明した可能性もあります。日時計の指示針のこと

を「知る」という意味のグノモンあるいはノーモン(gn

omon)と、呼びます



このように紀元前に人は時を知ることを大切にしてきたのでしょう。
今、お客様のつけている時計も時を知る大切な必需品。
個人、の歴史に残るように大切に使って行きたいですね

この記事を書いたプロ

川口誠

時計修理のプロ

川口誠(時計工房 勇進堂)

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