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和泉俊郎

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和泉俊郎(いずみしゅんろう) / 税理士

和泉税理士事務所

コラム

市場を塗り変える創造的破壊者達! <浦安・市川の中小企業支援コラム>

2018年6月4日

コラムカテゴリ:ビジネス

IOTの活用により、都会の各家庭のベランダにおいたプランターが膨大な物量の野菜を生み出し、外食とコラボすれば物流が変わる。個人の感性をAIで徹底解析すると精緻な販売予測ができ、在庫が劇的に減る。日経トップリーダー5月号は、既存市場を覆す程の未来創りに挑戦するベンチャー企業を特集しました。既に節水市場で創造的破壊を実現したDG TAKANO の高野社長がその「志」を語っています。以下要約抜粋して紹介させて頂きます。

東大阪の町工場で育った3代目がベンチャー企業を興す!

私は元々、東大阪の町工場で育った3代目です。祖父の代から50年間、小型の業務用ガスコック等火力を調節するつまみ(ガス漏れして爆発したら大変なことになるので、加工精度の誤差は1000分の2ミリ以下を要請される)を作って来ました。東大阪も昔は1万社を超える工場がありましたが、6千社程度まで減少して、倒産、廃業を沢山見てきましたから、家業を継ぐ気はなく、一方、起業したいという思いがずっとあったので、IT企業で3年間働いた後、2008年、自分でITベンチャー企業を設立しました。

節水製品のアイデアがひらめくタイミング、それは、ほとんどが早朝!

最初に来た仕事が節水製品をインターネットで販売したいというもので、それが1つ数万円もするんです。工場育ちですから製造原価は大体分かる。ウチで作れば、もっと良いモノがずっと安く作れると思って、節水製品市場のことを調べてみたんです。そうすると、大手企業は皆無で、無名の中小企業ばかり。しかも環境系の会社が多くて工業製品としてのレベルが高くない。一方、水不足は世界中で増々深刻になって行く。だから節水には非常に高い需要があると気付いて、これはチャレンジする価値があると、父の工場に籠もって1人で試作を始めたんです。もうずっと食事のときも、トイレに入っているときも、風呂に入っているときも、どうすればいいか考えていました。すると、ひらめくタイミングがある。それは、ほとんどが早朝なんですが、1~2分後には忘れてしまうので、常に枕元にノートと鉛筆を置いて描き留め、それを実際に作って、最大節水率95%のバブル90が完成したのです。その年、それまでは名だたる大手メーカーばかりが受賞して来た「超モノづくり部品大賞」を、ベンチャー企業として初めて授賞しました。こうして製品を作る苦しみは1年で済みましたが、売ることはその何倍も難しくて、販路開拓には結局4年を費やしました。

飲食店に付けたら水道料が6割も減少!

買い手からすれば、東大阪の無名のベンチャーが営業に来るわけです。節水関連の製品というだけでも怪しまれるのに、「水を約9割節約できます」とか言うと、もっとうさんくさく思われて話さえ聞いてもらえない。負債は1億円程になり、もう倒産寸前まで行きました。でも、とあることから、居酒屋で試してもらえるという話になり、店の蛇口全てに付けてみたんです。そうしたら、1カ月当たり17万円だった水道料金が6万円台にまで落ちた。この経験をして、企業に売りに行くのではなく、ターゲットは飲食店だと気づいたんです。そこから1年で売り上げは一気に約20倍になり、今や海外含め10億円となりました。

課題解決のためのプロ頭脳集団になる!

社名のDGは”デザイナーズブレイン ギルド”の頭文字で、デザインの語源は「具体的な問題を解決するために思考・概念の組み立てを行い、それを表現すること」ですから、「課題解決のためのプロ頭脳集団」でありたいと付けました。大事なのは社会的な課題が何処にあって、それをどう解決するかにフォーカスすること、事業を成長させるエネルギーはそこにあると思います。


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