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佐々木博一

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佐々木博一(ささきひろかず) / 墓石・終活カウンセラー

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コラム

第三の散骨 宇宙葬

2021年6月1日

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

コラムキーワード: お墓お墓参り終活 いつから

散骨と聞いたら、みなさんはどこに遺骨を撒くイメージがありますか?

おそらく、海に遺骨を撒く海洋散骨をイメージされる方が圧倒的に多いのではないでしょうか。

たしかに、時々芸能人などが散骨をしたという報道がされることがありますが、ほとんどと言っていいほど、海洋散骨を選択されているように思います。
そんな影響もあってか、散骨=海洋散骨と言ったイメージが植え付けられているのかもしれません。

ですが、散骨には、海洋散骨以外にも種類(方法)があります。
山林などに遺骨を撒く、樹木散骨。大気圏外に遺骨を撒く、空中散骨です。

知名度や、利用者、行われるようになった時期から考えると、第一の散骨として、海洋散骨、第二の散骨として、樹木散骨、そして第三の散骨は空中散骨と言えるでしょう。

この空中散骨ですが、空中と言っても、地上から近い所ではなく、大気圏外まで、つまり宇宙まで遺骨を運び、宇宙に遺骨を撒くという方法です。
このことから、空中散骨=宇宙葬と言っても過言ではないでしょう。

まだ日本ではそれほど馴染みのない宇宙葬ですが、1997年にアメリカで始まったと言われています。1991年に神奈川県相模灘沖で海洋散骨が行われました。そこから6年後にアメリカで宇宙葬は始まったというわけです。

この当時は、宇宙葬を行う業者は日本にはいなかったので、直接アメリカまで行って依頼するしか方法はなかったと思います。

では、この宇宙葬ですが、どうやって遺骨を大気圏外まで運ぶのか。
大きく分けると二通りの方法があります。ひとつは小さなカプセルに入れて、ロケットや人工衛星に乗せて飛ばす方法。もうひとつは、バルーンに入れて空中へ飛ばす方法です。

それでは、このロケットや人工衛星に乗せる方法からお話したいと思います。
アメリカで始まった宇宙葬は、まさにこの方法で始まりました。アメリカ全土のみならず、世界各国から参加して行われたそうです。

その後、現在では、日本にも宇宙葬に対応してくれる業者がでてきています。
日本でも宇宙葬に対応してくれる業者は出てきていますが、散骨をするためのロケットの打ち上げは、現在はアメリカのみで行われています。残念ながら日本からの散骨を目的としたロケットの打ち上げは行われていません。
つまり、日本の業者を通じて、アメリカのロケットを利用して散骨することになります。

では、このロケットや人工衛星を使った宇宙葬には、どんなプランがあって、費用はどのくらいかかるのでしょうか。

宇宙葬に対応している業者によって、プランの内容が異なっているので、ここでは代表的なプランをご紹介します。

大気圏外まで運んで散骨するプラン、月面まで運ぶプラン、人工衛星に搭載して地球を周回するプランなどがあります。
それぞれのプランによって費用は異なりますが、カプセルに入れる遺骨の量(重さ)によっても、費用は変化するようです。量が多くなると料金も高くなります。

一番安価なプランは大気圏外まで運んで散骨するプランで、50万円程度。高額なプランだと、遺骨の量なども関係しますが、800万円ほどになるようです。
このようにプランよって、内容も費用の幅も広いので、じっくりと検討する必要があると思います。

これらロケットや人工衛星を使った場合の注意点もあります。

宇宙葬は、いつでもできる、といものではありません。
ロケットや人工衛星のスケジュールによって、申し込みから打ち上げまで、時間がかかるケースがほとんどです。一人の方だけのために打ち上げるというよりは、ある程度の人数が集まることも打ち上げる条件になっていることもあります。また、予定されていた打ち上げが中止になることもあります。

また、このロケットに搭載できる遺骨の量は、ほんのごくわずか(数グラム)です。
残りの遺骨は、別の方法での供養が必要になります。事前に別の方法も考えて、準備しておく必要があります。

さらに、この宇宙葬は、始まってまだ歴史が浅く、利用者などの体験を聞くなど、評判を耳にすることは少ないと思います。事前に情報収集して、実績のある業者、葬儀社などに相談してみることをお奨めします。

次にバルーンに入れて空中へ飛ばすバルーン葬についてお話します。

バルーン葬は、遺骨や遺灰を大きなバルーンに入れて、空へ向けて飛ばす方法です。
成層圏に到達すると、バルーンが割れて散骨されます。

大気圏外まで飛んでいくわけではないので、宇宙葬?に疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、広い意味で宇宙葬の一種としてとらえてもいいと思います。

散骨の種類(方法)も多様化する中で、現在、最も新しい散骨方法だと思います。

ロケットや人工衛星を使った方法と比べると、費用がとても安価です。オプションや条件などにもよりますが、20万円代から依頼することができます。

さらに、依頼や手続き、実施する際も、日本の業者が全てやってくれます。
また、バルーンを飛ばすポイントも国内で飛ばします。地方でも相談すると、その地域まで出張してくれることもあるようです。
現地で、空に昇っていく様子を直接見ることができる方法ですね。

宇宙葬についてお話を進めてきましたが、いかがでしたでしょうか。

まだ馴染みの薄い宇宙葬ですが、宇宙や星座、星を見ることが好きな方にとっては、興味の湧く葬送方法なのではないでしょうか。

近年、宇宙という空間がとても身近になってきたように思います。日本人宇宙飛行士も増えてきました。特別な人たちだけではなく、宇宙が一般的になる日も遠くないのかもしれません。

「おじいちゃんとおばあちゃんは、お星さまになった」
宇宙葬を通じて、そんな会話が現実になる日が来るのかもしれませんね。

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この記事を書いたプロ

佐々木博一

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