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佐々木博一

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佐々木博一(ささきひろかず) / 墓石・終活カウンセラー

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コラム

故石原裕次郎氏の墓地を訪ねて

2024年2月15日

コラムカテゴリ:冠婚葬祭

先日、仕事で東京に行った際に、ちょっと足を伸ばしてきました。
横浜にある曹洞宗大本山總持寺に立ち寄ってきました。

なぜそのお寺に行ったのかというと、仕事柄お墓やお寺の見聞を広げたいという思いと、そこのお寺には、故石原裕次郎氏のお墓があり、お墓参りをしてきたいという思いがあったからでした。

正直、故石原裕次郎氏には、特別な思い出があるわけではありません。ミーハーなわけでもございません。私の年代だと、彼が出演していた番組で印象が強いのは、「太陽にほえろ」という刑事ドラマで「ボス」役をしていた番組でしょうか。
私よりも世代が上の皆さんには、もっと特別な思い出があるのかもしれませんが・・・。

私は年に何度か終活セミナーの講師をさせていただくことがあります。終活といっても特には「墓じまい」「永代供養」「海洋散骨」「樹木葬」など、お墓やご供養に関するテーマでお話をさせていただくことが多いのですが。

実はその「海洋散骨」をテーマにお話をさせていただく際に、故石原裕次郎氏の散骨にまつわるエピソードを交えてお話をさせていただくことがございます。
世の中では有名なエピソードかもしれませんが、誰の許可もなくそのエピソードを話していることに、なんとなくですが心苦しいという思いも感じていましたので、エピソードを使わせていただいているご報告とお礼を伝えたくて故石原裕次郎氏のお墓参りを兼ねて、足を運んだというわけです。

ご存じの方も多いのではないかと思いますが、そのエピソードを紹介させていただきます。

1987年に石原裕次郎さんはお亡くなりになりました。このとき、兄の慎太郎さん(元東京都知事)が、「海を愛していた弟は、海に還してあげたい」と海洋散骨を希望し計画を立てましたが、当時の法解釈(刑法190条、墓地、埋葬等に関する法律)では認められず断念してしまいました。

ですが、1991年に「葬送のための祭祀で節度を持って行われる限り違法ではない」と法務省が発表致しました。これ以降「他人の土地に無断で撒かない」「散骨場所周辺の住民感情に配慮」といったことを遵守するということで、散骨を伴う海洋葬は行われるようになってきました。
※週刊ポスト2012年11月2日号

裕次郎さんの遺灰の一部はその後、湘南の海へ散骨されたようです。

兄でもある慎太郎さんも、神奈川県の葉山町沖から散骨しているようです。これは、「骨は必ず海に散らせ」という遺言をご家族が果たしたといわれています。

以上のようなエピソードとともに、私自身の事業でも海洋散骨をやらせていただいている関係もあり、セミナー等でご供養のひとつの方法として海洋散骨についてお話をさせていただくときに、故石原裕次郎氏について語らせていただいているわけです。

その裕次郎氏のお墓参りをしてきたというわけです。

總持寺には初めて足を運びましたが、境内の墓地の広大な面積にまずはびっくり!山門や本堂の規模、スケールにも驚きと感動がありました。(さすが大本山だと感じました)

正直、ほとんど裕次郎氏のお墓の情報もなく赴くままに向かったので、墓地内を一時間ほど歩き回っても見つけることができませんでした。が、思いがけないお墓に遭遇しました。

それは・・・アントニオ猪木氏のお墓でした。そこはすぐ猪木氏のお墓だとわかりました。
首にタオルを巻いた猪木氏の上半身の石像が墓地の入り口に立っていました。その下の台石には、猪木氏と同世代に活躍したレスラーから、現在も活躍しているレスラーの名前が彫刻されていました。反対側には、「道」という詩が彫刻された石碑が建立されていました。
目的を忘れて、ついつい見とれてしまいました。

一時間以上歩き回っても見つけられずに、墓地内で作業していた造園屋さんに声をかけて、やっとのことで目的の故石原裕次郎氏の墓地までたどり着くことができました。

造園屋さんから教えていただいた方向へ進むと、「石原裕次郎氏の墓処」と矢印の書いてある立て看板が出てきました。その矢印の方へ進んでいくと、また立て看板が、その道順に沿って進んでいくと、ついに目的の故石原裕次郎氏の墓地に着きました。

墓地の面積は3メートル四方か、それ以上くらいはあったでしょうか。
その大きさにも驚きましたが、何より驚いたのは、きれいな生花がたくさん手向けてあったことです。そして、ほのかにお線香の香りもしていたように感じました。

つまりは、親族に限らず、関係者やファンの方々が、毎日のようにひっきりなしに訪れていることを意味しているのだと思いました。
ちょうど、この日このタイミングで、お花を持った女性の方が故石原裕次郎氏のお墓を訪ねて手を合わせている場面に出くわしました。

お亡くなりになって30年以上経った今でも、彼のことを偲ぶ方々がたくさん訪れている。国民的大スターなのだと感じさせられました。

自身の見聞のため、知識向上のために訪れた總持寺でした。
ですが、それ以上にお寺やそれぞれの歴史、熱い思いなどに触れることができたように思います。

お墓参りにかかわらず、お寺巡りもいいものです。魂の浄化をしにお寺巡りを皆さんもしてみませんか。

お墓総合サポートサービス http://ohakasupport.com/

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