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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

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コラム

大きな屋根の家③~水平投影面積

2019年6月25日

テーマ:家の構造について

コラムカテゴリ:住宅・建物

なぜ耐震診断で面積を計算するかは、耐震診断の計算に必要な壁量(地震に耐えられる壁量のこと)は床面積に定数を掛け算して決めるからです(下の式参照)。
必要壁量=床面積×定数
※定数は、その住宅の条件によります。

計算された必要壁量に対して存在壁量(その建物にある耐力壁の量)を比べ存在壁量が必要壁量を越えるように計算します(下の式)。これは、建築基準法で新築の家を計算する場合も同じです。
必要壁量<存在壁量
                    

会話の中に出てきた水平投影面積とは下の図のような面積のことです。図では2階の一部(斜線の部分)は1階の外壁よりも出ています。

大きな屋根の家③

1階は2階を支えるのですから、耐震診断では2階の床で1階より出ている部分は実際にはなくても1階の床面積として計算に入れ、条件を厳しくして計算しなさいとなっています。

この図の場合、1階の耐震診断の計算で使う床面積は出ている部分(斜線の面積)を含めた面積で計算します。このように2階から投影した面積=水平投影面積で計算することと決められているのです。

次回は、『大きな屋根の家④~大きな屋根も同じ』です。


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