耐力壁の配置について④~耐力壁計算の私の疑問

鈴木敏広

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テーマ:構造にについて

今から25年ぐらい前、阪神大震災の後、2000年の法律改正があったころ私には二つの疑問がありました。「耐力壁を配置することで住宅の耐力を計算する」ことを誰が考えたのだろうということ、そして、もう一つ「地震に壁が抵抗する」とは誰が言い出したのかと思っていました。

古本屋である本を見つけました。杉山英男著「木造住宅は地震に強いか」という本でした。その本には地震に対するこれまでの木造住宅の歴史とともに、現在にもつながる耐力壁の計算方法の歴史が書かれていました。

耐力壁③

この本の中で冒頭に書いた疑問一つが分かりました。「地震に耐えるのは壁」という考えは、明治時代に来日した外国人建築家が指摘したことでした。明治政府が近代化のために雇ったたくさんの建築専門家が言い出したことだったのです。

たくさんの外国人中でもイギリス人ジョサイア・コンドルは工部大学造家学科(現東京工業大学)で先生として日本人を教え、たくさんの弟子を育てました。また、1891年の濃尾地震では現地に入り、被害の状況を見に行きました。

コンドルたち外国人建築家は日本の木造住宅について以下のような指摘をしました。
・屋根が重い
・土台が回っていない(当時は柱が石の上に乗っているだけだった)
・筋交いがない
・柱と柱の間が広い(当時は柱と柱の間は建具)
・重たい屋根、梁を支えるのは細い柱
などの指摘をしました。

耐力壁③-1

※今回以降の内容には同じ杉山英男著「地震と木造住宅」の内容も含まれています。「地震と木造住宅」は「木造住宅は地震に強いか」から12年後に発行された本で内容は「木造住宅は地震に強いか」に大幅加筆した本です。

次回は、『耐力壁の配置について⑤~外国人建築家の指摘』です。


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木造住宅からマンション、市の施設まで建築業界の最前線で培った経験を生かし、安心、安全、快適で長く暮らせる住環境を提案。大工経験から現場の声を大切にする家づくりは職人にも施主にも好評。リピート率も高い。

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