耐力壁の配置について④~耐力壁計算の私の疑問
今回の改正でコラム「太陽光発電について⑦」に書いた太陽光パネルを載せる場合はその重量も加算することになりました。私は「いまさら」という言葉しか浮かびません。
今回からパネルの重さを考慮するということですから、今まで建てられた住宅は特別に設計者が考えて計算して耐力壁を配置していない限り、新築時の耐震性能はないことになります。
太陽光パネルの設置は現在も勧められていますが、今まで設置してきた住宅についてはノーコメントです。耐震性能がどれぐらい下がるのか発表してもいいと思いますが何もないようです。
もう一つ、なぜ見直ししないのか思ったことがあります。それは地震地域係数です。地震地域係数についてはコラム「熊本地震で起きたこと、分かったこと⑧」に書きました。建物にかかる設計用地震力が以下の式で計算されていることです。
設計用地震力=標準地震力×地震地域係数
この地震地域係数は0.7~1.0の範囲で決められ、地震が発生しにくいと思われる地域は0.7~0.9の範囲で減らして良いことになっています。
2024年元旦の地震で大きな被害が出た能登半島の輪島市、珠洲市、能登町、穴水町の地震地域係数は0.9で1割減らしていい地域です。2016年の熊本地震でも被害の多かった益城町は0.9でした。地震地域係数も熊本、能登の地震から改正すべきという話が出ていたようですが、改正はありませんでした。1952年に決められて以来、なぜ改正しないのか不思議でなりません。
もう一つ、このコラムで何度か取り上げますが「直下率」も加えられませんでした。荷重を上げるよりも大事ではないかと私は思うのですが。
次回は、『耐力壁の配置について④~耐力壁計算の私の疑問』です。
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