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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

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コラム

夏型結露2⑥~二つの内部結露

2022年2月15日

テーマ:結露

コラムカテゴリ:住宅・建物

コラム「断熱より結露対策」で書いた内部結露は、壁の中で結露して外壁のサイディングが水蒸気を吸い、柱や梁などの木材部分と断熱材の部分がハッキリするほどになっていることでした。
コラムで私はその理由をおそらく通気量不足と考えました。通気層に入った高温多湿な空気が、入る量に比べ排出される量が少ないために、空気が滞りサイディングの裏面から吸収したと考えたのです。

ではこの記事の家とはどこが違うのか

記事の写真を見てもこの家の外壁サイディングの下地はきれいで、外壁材の裏に結露の跡はないということです。おそらくですが、通気量は十分なため壁の外側は乾いていたと考えられます。ところが、⑤に書いたように通気量が多いため排気されるだけでなく、一部の外気は室内側に移動し、エアコンで冷えた内壁に当たり結露したと考えられます。

コラム「住宅の健康」(住宅の健康⑤ 参照 )でなぜドイツと比べるのかと書きました。ドイツは夏に日本の太平洋側、いわゆるこの記事の家が建っている断熱区分の6地域のように、夏の高温多湿な空気は来ないので、冬のことだけを考えればよいのです。

夏型結露2⑥

壁の室内側には防湿シートを外壁側には透湿防水シートを張るという高気密高断熱工法では、壁の外側か内側で結露する可能性があるということだと思います。

次回は、『夏型結露2⑦~2重通気工法』です。


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