- お電話での
お問い合わせ - 0532-32-4265
コラム
夏型結露2⑥~二つの内部結露
2022年2月15日
コラム「断熱より結露対策」で書いた内部結露は、壁の中で結露して外壁のサイディングが水蒸気を吸い、柱や梁などの木材部分と断熱材の部分がハッキリするほどになっていることでした。
コラムで私はその理由をおそらく通気量不足と考えました。通気層に入った高温多湿な空気が、入る量に比べ排出される量が少ないために、空気が滞りサイディングの裏面から吸収したと考えたのです。
ではこの記事の家とはどこが違うのか
記事の写真を見てもこの家の外壁サイディングの下地はきれいで、外壁材の裏に結露の跡はないということです。おそらくですが、通気量は十分なため壁の外側は乾いていたと考えられます。ところが、⑤に書いたように通気量が多いため排気されるだけでなく、一部の外気は室内側に移動し、エアコンで冷えた内壁に当たり結露したと考えられます。
コラム「住宅の健康」(住宅の健康⑤ 参照 )でなぜドイツと比べるのかと書きました。ドイツは夏に日本の太平洋側、いわゆるこの記事の家が建っている断熱区分の6地域のように、夏の高温多湿な空気は来ないので、冬のことだけを考えればよいのです。
壁の室内側には防湿シートを外壁側には透湿防水シートを張るという高気密高断熱工法では、壁の外側か内側で結露する可能性があるということだと思います。
次回は、『夏型結露2⑦~2重通気工法』です。
---------1955年以来の信頼と実績---------------------------
まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
-------------------------------------------------------------------------
関連するコラム
- 結露⑭~これからの住まいは内部結露との戦い 2015-12-04
- 結露②~昔の日本の家 2015-10-23
- 結露⑥~水蒸気は力がある 2015-11-06
- 結露⑬~壁の結露は大問題 2015-12-02
- 結露⑯~内部結露を防ぐ方法2 2015-12-11
コラムのテーマ一覧
- 制度と基準について
- WB工法
- 住宅の変化
- 住まいをつくるとは
- 窓(開口部)について
- 家の構造について
- 住宅の収納
- 建築の保険
- 材料について
- 住宅の工法
- 住宅のエネルギー
- 樋
- 家の老化
- 耐震補強
- 仮設
- 住宅の寿命
- 冬向きの家
- 軒のない家
- 片流れ屋根の家
- 地震
- 尺とメートル
- 見積り
- 金物工法
- 集成材
- 調湿
- 結露
- 木造にこだわる理由
- WB工法を採用して10年
- 階段
- 10年で塗装しないといけない家
- つかさや工事日記
- 耐震診断できない木造住宅
- 危ない吹き抜け
- 訪問販売リフォーム
- リフォームは難しい
- 雨漏り
- 四方山話
- うちのつくり方
- 住宅侵入盗
- WELL珈琲新築工事日記
- リフォームの時代
- 新聞、雑誌等の記事から
- 吹き抜け
- 建築は大工が造ってきたが
カテゴリから記事を探す
鈴木敏広プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。