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コラム
住宅の健康⑪~風通しが良い家しか残っていない
2021年9月21日
私が、30年ほど前に木造住宅に係るようになった頃は、大きな窓で風を通して家が傷まないようにと家を作ってきました。施主の方も、風通しがよくないと家が傷むと言っていました。家が長持ちすることを優先していたのです。
ところが、今は省エネ住宅にしないといけません。省エネ住宅を進めるため省エネレベルを数値化し計算できるようにしました。その数値をクリアするために高気密高断熱住宅を作るようになっています。
高気密高断熱住宅では断熱性能を上げるため以前より窓は小さくなり風通しの悪い家が多くなっています。風通しの悪い家が結露などで傷み住宅の寿命が短くなったと言われては困るためなのか、A氏のように住宅の寿命が伸びるといった根拠のないことを書く人が出てきています。
高気密高断熱の家にすれば住宅の寿命が伸びるか否かは、時間が経たないとわからないはずです。現在のような高性能な高気密高断熱の家は今まで作られたことはないのですから、工法として正しいかは時間しか証明できません。
1300年前に建てられた法隆寺をはじめ、日本には昔建てられた木造の建物(住宅を含めて)がたくさん残っていますが、高気密高断熱のような建物は私の知る限りありません。残っている家は風通しの良い、柱などの木材が表し(見えている)真壁造りの建物ばかりです。A氏のように高気密高断熱の家にすれば寿命が伸びるというのなら、具体例を示すべきです。
次回は、『住宅の健康⑫~季節によって変化できる家』です。
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まちの大工さん 鈴木工務店
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