- お電話での
お問い合わせ - 0532-32-4265
コラム
住宅の健康⑥~ドイツを手本にする不思議 その2
2021年8月10日
東京の夏は、外気が高温多湿なため室内はエアコンをかけて低温低湿に、冬は外気が低温少湿なため室内は暖房をかけて高温多湿にして生活します。ベルリンの夏の外気は高温少湿なため室内は温度を下げればよく、冬の外気は低温多湿なため室内は温度を上げるだけでよいのです。
(ベルリンに比べると)東京は夏も冬も気温湿度とも外気と逆にしないといけません。そして、東京の夏は外気が高温多湿の空気、冬は室内が高温多湿の空気になっています。温度が高く湿度が高い空気は力があり、温度湿度とも低い方へ移動して結露を起こします。
前回と今回でベルリンと東京を比べましたが、クリモグラフを見れば一目瞭然です。どちらも北半球にありますから、気温が夏に高く冬に低いことは同じですが、湿度は全く違います。だからベルリンと同じ断熱工法では日本の気候に合っていないためダメだと私は思います。
結露は温度と湿度の関係で起きます。東京のように、高温多湿の空気と低温少湿の空気が同時期に同じ場所に存在すれば結露する可能性が高いと考えないといけません。東京の冬は高温高湿な室内の空気は防湿フィルムで内部に入らないようにしていますが、夏は外気が高温多湿ですから、高温多湿な空気は外から室内へ移動しようします。室内側から水蒸気が入らないようにすればすべて解決するとは考えてはいけないと思います。
次回は、『住宅の健康⑦~壁の中はどうなっている』です。
---------1955年以来の信頼と実績---------------------------
まちの大工さん 鈴木工務店
TEL : 0532-32-4265 FAX : 0532-32-4251
E-mail : machino-daikusan@h3.dion.ne.jp
◆住まいに関することは何でもお気軽にご相談下さい
-------------------------------------------------------------------------
関連するコラム
- 結露⑥~水蒸気は力がある 2015-11-06
- 結露⑭~これからの住まいは内部結露との戦い 2015-12-04
- 結露②~昔の日本の家 2015-10-23
- 結露⑬~壁の結露は大問題 2015-12-02
- 結露⑯~内部結露を防ぐ方法2 2015-12-11
コラムのテーマ一覧
- 制度と基準について
- WB工法
- 住宅の変化
- 住まいをつくるとは
- 窓(開口部)について
- 家の構造について
- 住宅の収納
- 建築の保険
- 材料について
- 住宅の工法
- 住宅のエネルギー
- 樋
- 家の老化
- 耐震補強
- 仮設
- 住宅の寿命
- 冬向きの家
- 軒のない家
- 片流れ屋根の家
- 地震
- 尺とメートル
- 見積り
- 金物工法
- 集成材
- 調湿
- 結露
- 木造にこだわる理由
- WB工法を採用して10年
- 階段
- 10年で塗装しないといけない家
- つかさや工事日記
- 耐震診断できない木造住宅
- 危ない吹き抜け
- 訪問販売リフォーム
- リフォームは難しい
- 雨漏り
- 四方山話
- うちのつくり方
- 住宅侵入盗
- WELL珈琲新築工事日記
- リフォームの時代
- 新聞、雑誌等の記事から
- 吹き抜け
- 建築は大工が造ってきたが
カテゴリから記事を探す
鈴木敏広プロへの
お問い合わせ
マイベストプロを見た
と言うとスムーズです
勧誘を目的とした営業行為の上記電話番号によるお問合せはお断りしております。