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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

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コラム

住宅の健康⑥~ドイツを手本にする不思議 その2

2021年8月10日

テーマ:結露

コラムカテゴリ:住宅・建物

東京の夏は、外気が高温多湿なため室内はエアコンをかけて低温低湿に、冬は外気が低温少湿なため室内は暖房をかけて高温多湿にして生活します。ベルリンの夏の外気は高温少湿なため室内は温度を下げればよく、冬の外気は低温多湿なため室内は温度を上げるだけでよいのです。

(ベルリンに比べると)東京は夏も冬も気温湿度とも外気と逆にしないといけません。そして、東京の夏は外気が高温多湿の空気、冬は室内が高温多湿の空気になっています。温度が高く湿度が高い空気は力があり、温度湿度とも低い方へ移動して結露を起こします。

前回と今回でベルリンと東京を比べましたが、クリモグラフを見れば一目瞭然です。どちらも北半球にありますから、気温が夏に高く冬に低いことは同じですが、湿度は全く違います。だからベルリンと同じ断熱工法では日本の気候に合っていないためダメだと私は思います。

結露は温度と湿度の関係で起きます。東京のように、高温多湿の空気と低温少湿の空気が同時期に同じ場所に存在すれば結露する可能性が高いと考えないといけません。東京の冬は高温高湿な室内の空気は防湿フィルムで内部に入らないようにしていますが、夏は外気が高温多湿ですから、高温多湿な空気は外から室内へ移動しようします。室内側から水蒸気が入らないようにすればすべて解決するとは考えてはいけないと思います。


住宅の健康⑥

次回は、『住宅の健康⑦~壁の中はどうなっている』です。


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