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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

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コラム

高断熱の前に結露対策⑥~どうして結露する

2021年3月23日

テーマ:結露

コラムカテゴリ:住宅・建物

前回書いた図のようだとして、外から見て柱や梁がわかるようになるのかを推測します。私は①に書いたように結露が原因と考えています。

まず、一つの仮定をします。それは、内壁の内側には防湿フィルムが張られて隙間はなく、室内から水蒸気は壁の中に侵入しない(気密を保たれている)とします。高気密高断熱住宅では基本的には室内からは水蒸気は入れないとしています。

では、結露する水蒸気はどこから来るのか、家の中からではないとすると外部しかありません。現代のほとんどの住宅は、外壁通気工法といって外壁材の内側で通気層を作り、空気を動かして壁の中の水蒸気を排出するとしています(下図参照)。

断熱より結露対策⑥

通気層の役割は、壁の中の水蒸気を通気層から排出することです(夏型結露⑧参照)」。通気層の室内側には透湿防水シートが張られています(前回の図参照)。このシートはその名の通り、防水しますが空気中の水蒸気は通します(シートを通過できなければ壁の中に入った水蒸気は排出されない)。

つまり、通気層には絶えず外気が入ることができますから、空気の水蒸気は透湿防水シートを通り壁の中に侵入できることになります。

次回は、『高断熱の前に結露対策⑦~どうして結露する2』です。


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