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鈴木敏広

長く愛される住まい作りにこだわる一級建築士

鈴木敏広(すずきとしひろ) / 一級建築士

まちの大工さん 鈴木工務店

コラム

工務店選びで大事なことは、ハッキリ言ってくれる人との出会い⑦~工事のことは何もない

2021年1月19日

テーマ:住まいをつくるとは

コラムカテゴリ:住宅・建物

相談者のメールには、工事中のことは何も書いてありませんでした。
コラム「うちのつくり方② (うちのつくり方②~私の疑問参照)」に書いたように、ほとんどの住宅会社は工事中に鍵を渡しません。最近の玄関サッシには工事用キーが付属しているため、引渡し前に紛失しても問題はないため建築主に渡しても良いのですが、工事中の建築物の所有は施工会社のものなので、渡さない業者がほとんどです。

依頼者である施主は、鍵がないので気軽に工事中を見に行くことはできません。もちろん希望すれば、見せてくれると思いますが、業者に断らないと見られないのでは二の足を踏むでしょう。ですから、コラム「うちのつくり方⑥ (うちのつくり方⑥~経験談参照)」」に書いたように、工事中を見せることも会社の流れ作業の中の一つなのかもしれません。

もしも、この相談者が工事用キーを渡されていて気軽に現場を見に行っていたら、軒が深い(長い)ために光が入りにくいことに何度も見に行けば必ず気づいたでしょう。

工務店選び⑦

工事中に気づいてメーカー相談すれば、たとえ変更の費用は掛かっても思っていた住まいになった可能性があります。住んでから悩まされず、私に相談メールを送ることもなかったかもしれません。

⑤に書いたように、図面で家のことが分かっている人は私の経験上ほとんどいません。⑥に書いたように模型やパースを描いても打ち合わせしているとき理解しているのか不安なのです。ですから、度々現場で打ち合わせをします。実際、お施主さんと現場で考えていると「いい案」が浮かぶことがあります。想像ではなく現物を見ることができるからです。

本当に大事なことはできた建物のはずなのですが、担当が分かれている業者では自分の担当が終わることが目的になっているように思います。

担当の社員は工事を見に行っているのでしょうか?見に行っていたら、施主に見せたくなるのは当たり前だと思います。工事が進んでいく状況を見ていることは、誰でも楽しいモノのはず、特にそれが自分の担当の家ならなおさらだと私は思いますが…。

次回は、『工務店選びで大事なことは、ハッキリ言ってくれる人との出会い⑧~大事なことは工事』です。


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