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コラム
冬向きの家⑤~夏が優先されていた
2017年11月28日
今回のコラムは私のコラムをずっと読んでいただいている人には同じ話になってしまいますが、日本の気候と家についてです。
日本では、夏の高温多湿の気候に対して家を造ってきました。日本の夏(特に太平洋側)は東南アジアと同じ気候で、暑いだけでなくムシムシする、湿度が高いのです。だから、屋根を大きくして雨を防ぎ同時に日光が入らないようにし、大きな開口部で風通しのいい家を作ってきました。
夏の暑さを入れないこと、入った蒸し暑い空気は速やかに出す家をずっと造ってきたのです。また、引戸を多用し開閉することで通風量を調節し、春と秋に対処していました。
吉田兼好の「徒然草」にもあるように、日本の夏の蒸し暑さは我慢ならなかったのです。ですから、夏を優先した家を作り、冬は我慢して生活したのです。もしも、冬を優先し風の通らない家にすれば、初夏から初秋まで暑くて家の中で生活できなかったと思います。
記事では北海道は冬の死亡事故が少ないと書かれていますが、それは日本の中で北海道の気候が夏は短く、梅雨もなく高湿にならない、なっても期間が短くその代りに冬の寒さが厳しいからだと思います。北海道の冬の寒さが冬に向いた断熱工事の進んだ家を作るようになったと思います。
次回は、『冬向きの家⑥~エアコンの普及が変えた』です。
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