冬向きの家⑦~冬のことしか書いてない
今回から、記事について私の意見を書いていきます。
暖かい家が冬季のヒートショックなどの住宅内事故を防ぐことにつながり、寿命が延びることについては書きません。寒い季節に暖かい家の方がいいのは当たり前だからです。
まず記事に出てくる欧米についてです。
「欧米と比べて性能が低い」と書かれ、欧米ではUA値0.3が平均と書かれています。(私には欧米と比べる理由がよくわかりません。その理由は後に書きます)。
では、欧米って具体的にどこの国のことでしょうか?
記事では英国の話が出てきますが(英国の記事は冬季の最低気温が決められているという内容です)、私の考えではこのような記事の場合、具体的にはドイツのことだと思います。
なぜドイツだと思う理由は、25年基準やZEHの講習などに行くと欧米の国で出てくるのがドイツだからです。ドイツは環境先進国といわれていますが、ゴミや電気だけでなく住宅の断熱性に関しても先進国といわれているからです。
前回書いたように北海道がスペインの北西部からフランスの中南部です。ドイツも英国もフランスの北にあります。もしも、0.3がドイツの事なら、緯度で比べるだけですがドイツや英国の方が厳しくて当たり前となります。
気候は、緯度だけでは分かりませんが、英国については以前にコラム「調湿4」に書きました。英国と同じようにドイツも夏は高温小湿、冬は低温多湿の気候です。冬に多湿ということは、雨が多いことになります。
人は寒いときに湿度が低いとより寒く感じ、暑いときに湿度が高いとより暑く感じます。
冬の積雪がほとんどない日本の太平洋側は、冬は低温少湿で乾燥し、夏は高温多湿で蒸し暑い気候です。日本の太平洋側は夏も冬も生活するには条件が悪い気候です。そう考えると日本より緯度が北にある英国やドイツの方が暮らしやすいかもしれません。
いずれにせよ欧米と比べてではなく、日本と同じ様な気候の国と比べないと意味がないと思います。「欧米と比べて」ではどこの国かわからないので、日本の基準が低いのかわからないと思います。
次回は、『冬向きの家⑤~夏が優先されていた』です。
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